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2007年10月26日

新ジャンル「壁に耳あり、障子にメアリー」

新ジャンル「壁に耳あり、障子にメアリー」

新ジャンル「壁に耳あり、障子にメアリー」
新着レス 2007/10/26(金) 01:22
1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 18:57:16.11 ID:rlYbaNDp0
男「ほら、女さん。入って入って!」
女「うわ〜。男くんの部屋って和室なんだね!」
男「うん。どうもドアとかそういうの落ち着かなくって」
女「あっ! 凄い、障子だ〜」
女「ん? 影?」
――ガラッ!
メ「おにいちゃん…… だれえ、そのおねーさん」
男「メッ、メアリーッ!」
メ「ひどい、おにいちゃん。おにいちゃんはめありーだけをあいしてるっていったのに」
女「お、男くん? これ、どういうこと!?」
メ「めありー、おにいちゃんにいわれたとおりそとにでないでおとなしくしてたのに…… ひどい……」
女「外に出ないようにってまさか…… 男くんが、こんな幼女を誘拐…… ロ、ロリコン……」
男「ちっ、違うんだ! 女さん、話を聞いてくれ!」
女「…… サイテー……」
男「お、女さーん!」

メ「かえれ、かえれ、このめすぶたー。あたしのおにいちゃんにちかづくなんてひゃくねんはやいんだ、ばーか」
男「メアリー…… また俺と女さんの仲を引き裂こうと、障子から覗いてたな」
メ「おにーちゃんにはめありーがいるから、うわきはしちゃめーなの」
男「そんなの人の勝手だろ!」
メ「さからったのろうの〜。ようかいなめるななの〜。う〜、う〜!」

障子にメアリー
日本家屋に現われる低級妖怪 またの名を洋風かぶれ座敷童子
障子の隙間から中をうかがっては、部屋の主に悪戯をする困った妖怪である
9 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 19:09:57.63 ID:rlYbaNDp0
男「やべえっ! 寝過ごした! 急いで制服に着替えなくっちゃ!」
メ「……」
男「メアリー? おにいちゃん、着替えるからそこから離れて」
メ「やー、おにいちゃんのおきがえみるー」
男「恥ずかしいから」
メ「めありーはじばくれいだからはなれられません」
男「座敷童子でしょ? 馬鹿なこと言ってないで、ほらほら」
メ「やー! やー! おにいちゃんのたくましいにくたいをみるのー!」
男「あぁもうっ! こんな事してたら、学校遅れちゃうよぉ!」
12 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 19:13:40.33 ID:rlYbaNDp0
男「ふぁぁあああ…… 今日も一日よく頑張ったな……」
男「そろそろ寝るとするか。それっ、あかりをポチッとな」
男「おやすみなさい〜」
メ「……」
男「……」
メ「……」
男「…… あ〜、メアリーさん?」
男「障子の前に立たれると怖くて眠れないんですけど」
メ「……」
男「はぁ〜…… メアリー、こっちおいで?」
メ「えへへ〜♪」
13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 19:23:11.75 ID:rlYbaNDp0
障子にメアリーには様々な種類がいます
例えば、

メ「男さ〜ん、朝ですよ〜、おきてくださ〜い」
男「ん。ふあぁ〜…… ありがとう、メアリー」
メ「朝食も出来てますから。早く着替えてくださいね」
男「わかったよ。すぐいく」
男「けど、幸せだな僕は。メアリーみたいな、メイドさんにとり憑かれて」
メ「まぁ、男さんったら。褒めても何も出ませんよ〜」

――メイドさんタイプ

しかし、世の中のメアリーが、このように大人しいものばかりとは限りません
中には本来の妖怪らしさを持ち合わせた、凶暴なメアリーもいるのです

メ「ほらっ! なにしてるでちゅか! 男、早く起きないと斬首刑にしまちゅわよ!」
男「うるさいなぁ…… 朝からそんなキーキーと!」
メ「うるちゃいっ! あたちの名前を言ってみなちゃい!」
男「はいはい、ブラッディマリー、ブラッディマリー」
メ「マリーじゃないでちゅ! メアリーでちゅ!」

――メアリー1世タイプ
14 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 19:31:38.80 ID:rlYbaNDp0
男「まえは御免ね、女さん? 妹が変な事言っちゃって」
女「ううん、私こそごめんなさい、早とちりしちゃって」
男「いいよいいよ。それよりさ、ここ。この問題が分かんないんだけど……」
女「どれどれ〜、あっ、それはね〜」
――ガラッ
メ「おにいちゃん、めありーおねむー」
男「メッ、メアリー! あっ、こら勝手に人の膝の上に」
メ「おにいちゃんのおひざやわらかーい」
男「こっ、こらっ!」
女「なんだか、妹さんのお世話で大変そうだし、今日は帰るね男くん」
男「あぁっ! 待って、待ってってば、女さ〜ん!」

メ「おにいちゃん、めすぶたのおみおくりおつかれ〜」
男「メアリー、お前。やっぱり眠くなんかなかったんじゃないか!」
メ「ぶー! やぼはいいっこなしだよー。ねえねえ、それよりおにいちゃん。とらんぷしよー、とらんぷ。ねえってばー」
男「…… はぁ。はいはい、やりましょうやりましょう」
15 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 19:46:16.37 ID:rlYbaNDp0
男「ん〜……」
男「ん〜……」
男「ん〜…… よし、メアリーはいないな!」
男「気分転換、気分転換っと」
メ「おにいちゃん、あそぼ〜!」
男「うわっ! メアリー!」
メ「? どうしたの? そんなにびっくりして〜、そのごほんな〜に?」
男「ち、違う! って、タイミングよすぎるだろ!」
男「また隠れて見てたな!」
メ「むー。そんな、うしみたいなちちしたびっちのどこがいいのー? めありーわかんな〜い」
男「わかんなくて良いの! いいから、あっち行ってなさいって!」
メ「ぶ〜ぶ〜!」
16 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 19:52:15.09 ID:rlYbaNDp0
男「いいか、メアリー? 今からお兄ちゃんとっても怖いビデオ見るから、中覗いちゃ駄目だぞ?」
メ「うん、わかった。めありー、なかのぞかないよ」
男「それじゃ、お兄ちゃんが見終わるまで、障子の向こうで待ってなさい」
メ「わかったの〜」

――30分後

メ「……」
男「うぉうっ! 最近のSFは凄いな…… エイリアン、キモ過ぎだろ……」
メ「…… おにいちゃん……」
男「? なんだ、メアリー?」
メ「…… おしっこ……」
男「だから、覗くなって言っただろ? しかたないな」
メ「ごめんなさい…… くすん」
男「あぁあぁ、泣くな泣くな。しかたないよな、中覗くのがメアリーの仕事だもんな〜」
21 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 19:55:42.88 ID:rlYbaNDp0
――影絵

メ「いぬさんわんわん」
メ「きつねさんこんこん」
メ「かにさんかちかち」
男「上手上手! メアリーは、影絵が上手だな〜」
メ「めすぶたあんあん」
男「どこで覚えた、そんな卑猥な手の握り」
22 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:00:58.47 ID:rlYbaNDp0
メ「おにいちゃん、いってらっしゃーい」
男「行ってきます、メアリー。いい子にしてるんだよ?」
メ「うん、めありーいいこにしてるよ」
男「本当?」
メ「ほんとうだよ〜」
男「じゃぁ、勝手に人のパソコンの履歴覗いたりしちゃ駄目だよ?」
メ「それはむりなの〜。だって、のぞくのがめありーのしごとなの〜」
男「やっぱり、消してから学校行こう……」

メ「おにいちゃん、ちゃんとてんぽらりふぁいるのでーたもけさなきゃだめなの〜」
メ「うぅ〜! おっぱいうしばっかりなの〜! ぜんぶけしてやるの〜!」
25 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:07:40.33 ID:rlYbaNDp0
男「ふぅ…… 大丈夫だったか、お前?」
猫「にゃー」
男「酷いな、こんな土砂降りのなか捨てるだなんて」
猫「にゃー」
メ「……」
男「? どうしたメアリー? そんな障子の裏に隠れて」
メ「…… な、なんでもないの〜」
男「…… ?」
猫「フギャーッ!」
メ「ひやあっ」
男「…… もしかして、猫怖いのか?」
メ「ち、ちがうの、みてるだけなの〜」
メ「メアリーはしょうじからなかをようかいだから、なかにはいっちゃいけないの〜」
男「嘘こけ、今まで散々中入ってきたじゃないか」
メ「やっ、やーっ! ちかづけないで! おにいちゃん、ねこちかづけないで〜」
27 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:12:23.21 ID:rlYbaNDp0
男「よ〜し、お前の名前は今日からタマキチな。よろしくタマキチ〜」
タ(猫)「にゃ〜」
メ「おにいちゃん、ほんとにねこかうの〜」
男「駄目か? メアリー? お前だって、俺が学校言ってる間、暇だから遊び相手がいたほうがいいだろ?」
メ「ううん、めありーちっともさみしくないのー」
男「嘘つけ、暇つぶしで障子が毎日ボロボロじゃないか」
29 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:16:45.21 ID:rlYbaNDp0
――結局タマキチを飼うことになりました

男「それじゃ、メアリー、タマキチ、留守番よろしくな」
メ「いってらっしゃいなの〜」
タ「な〜ご」
男「いってきまーす!」

メ「……」
タ「……」

タ「ったく、普通の猫の皮かぶんのも疲れるな……」
メ「!?」
タ「それにしても、しけた家だなぁ〜。なぁ、嬢ちゃん?」
メ「み、みてないの〜。めありーはなにもみてないの〜」
タ「じゃぁ、その障子に空いた穴はなんなんだよ」
31 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:17:56.77 ID:uRgNyVwHO
おいおい最後の「ブロードチアリー」がないぞ
35 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:22:20.61 ID:rlYbaNDp0
――タマキチは猫又という妖怪でした

タ「雨が酷かったんでな。親切な人間の家に上げてもらおうと思ったわけよ」
メ「そ、そーなの〜。それは、たいへんなの〜」
タ「しかしまぁ、嬢ちゃんみたいな珍しい妖怪が居るとは思ってなかった」
タ「ところで嬢ちゃん? お互い妖怪と分かった事だし、そろそろ障子から顔だそうや」
メ「や、やーなの…… ねここわいの……」
タ「? なんでえ? 昔、猫になんかされたかい?」
メ「まえ住んでたおうちで、のぞいてたらめひっかかれたの…… ねこ、こわいの……」
タ「あぁっ…… まぁ、猫は障子を破るのが仕事みてえなもんだからな。嬢ちゃんの天敵ってわけか」
38 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:28:38.67 ID:rlYbaNDp0


タ「まぁ、嬢ちゃん。俺ぁ、猫又だから、そんな野蛮なことはしねえよ」
メ「やーなの」
タ「仲良くしようや? な?」
メ「ねこきらいー。たまきちねこででぶー、きらいきらいー」
タ「で、でぶだとぉ! このやろう! 猫の気にしてること言いやがって!」
メ「やーっ! こっちこないでー!」

――メアリーによる、猫たたきの図を想像してお楽しみください

男「ただいまー。ってえぇ! 障子がボロボロ!?」
メ「きゅー…… なの……」
タ「な、な〜ご……(や、やるじゃねえか嬢ちゃん……)」
男「お、おまえらぁ〜っ! こんなにボロボロにしやがって! どうするんだよぉ!」
41 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:47:17.36 ID:rlYbaNDp0
――結局全部メアリーのせいにされました

男「ほ〜ら、タマキチー。にぼしだぞ〜」
タ「なーご」
男「はははっ、かわいいな〜、タマキチは〜」
メ「……」
メ「……」
男「…… ほら、メアリー。もう怒ってないから、こっちおいで?」
メ「…… やー」
男「本当に怒ってないから」
メ「…… ほんとう?」
男「ほんとう。ほら、ご飯、はやく食べないと、冷めちゃうよ?」
メ「…… やー…… たまきち、めありーのおせきにいる…… やー」

――男の膝の上に寝転がるタマキチ

男「…… しょうがないなぁ…… タマキチ、ちょっとどいたげて?」
タ「なー……(しょうがねえなぁ……)」
男「ほら、タマキチはどいたよ? おいで、メアリー」
メ「…… おにいちゃ〜ん!」
男「あぁ、こらこら! もう、そんなに、タマキチ怖いの? しょうがないな、メアリーは」
メ「やー、たまきちきらい、でぶでぶでぶでぶ! でぶねこきらい〜!」
タ「な〜ん……(せっかくどいてやったのに、その言い草はねえんじゃねえか嬢ちゃん)」
メ「い〜だっ! ばかたまきち、にぼしくいすぎてしんじゃえ!」
タ「フシャァーッ!(上等だ! もういっぺんやるかコラッ!)」

男「あぁっ! こんどは襖が……」
42 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:52:13.08 ID:rlYbaNDp0
――今日もタマキチとお留守番

男「いいかい、メアリー。お昼になったら、タマキチにこの缶詰をあげてね? よろしくね?」
メ「…… うぅ…… やなことたのまれたの……」

――12時

障子「バリバリッ(缶詰持った手で障子を突き破る音)」
メ「…… たまきち、ごはん……」
タ「障子越したぁ、俺ぁライオンか何かか?」
45 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 20:56:31.92 ID:rlYbaNDp0
――引き続いて、お留守番

タ「嬢ちゃん、わりいんだがよぉ、すこし障子を開けてくれねえか?」
メ「…… やー……」
タ「俺ぁ、どうも部屋猫ってのは性に合わなくてなぁ…… なぁ、たのむよ」
メ「…… やー…… やーったら、やー……」
タ「ったく、しょうがねえな……」

障子「ベリッ!(障子の一番下を破って、タマキチが外に出る音)」
47 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:05:10.03 ID:rlYbaNDp0
>>45のつづき

メ「たまきち! なにやってるの! おにーちゃんおこるよ!」
タ「おめー、餌やるときに障子やぶっといてよく言うぜ」
メ「ばかばか、でぶねこ、ばーかぁ! また、めありーおこられる……」
タ「なーに、こうして俺の毛でも散らしときゃぁ、旦那は俺がやったと思うさ」
メ「うー…… たまきち? どこいくの?」
タ「さてね? 天気もいい事だし、隣町まで行ってみるのもわるかぁねえかな」
メ「? たまきち?」
タ「それじゃあな、嬢ちゃん。旦那にゃぁ悪いが、まぁよろしく言っといてくれ」
メ「たまきち!」
タ「俺ぁ、きままな根無し草〜、風に吹かれて北へ南へ〜♪」

――結局タマキチは帰って来ませんでした

男「どこいったんだろ、タマキチ? せっかく、マタタビ買って来たのに」
男「……」

メ「……」
男「メアリー? そろそろ部屋に入らないと風邪引いちゃうよ?」
メ「やー…… たまきち、まってる……」
男「…… 明日になったら、きっと帰ってくるよ…… ほら、そろそろ寝よ?」
メ「たまきち……」

――ガラッ…… ガララッ……
――次の日になっても、タマキチは帰ってきませんでした
49 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:19:09.75 ID:rlYbaNDp0
女「やっほー、お見舞いに来たよー、男くん!」
男「おーっ、悪いなぁ、女ぁ…… ケホケホッ! うー、だるい……」
女「あー、大変そうだね? そういえば、妹さんは?」
男「風邪うつるといけないからって、外に出させてる」
男「今も…… ほらっ、障子のところから、こっち見てる」
女「ホントだー、こんにちはー、妹さん」
メ「……」
女「…… もしかして、私嫌われてる?」
男「もともと、そういう奴なんだ、気にしないでくれ。それより、その手に持ってるのなに?」
女「ふっふ〜。男くんに元気をつけてもらおうと思って、リンゴを買ってきたのだ〜」
女「はい、お供え。南無阿弥陀仏〜♪」
男「縁起でもないこと言うなよ……」
女「うそうそ! まぁ、妹さんに剥いてもらって、食べて?」
男「あいつ、リンゴの皮って剥けたかなぁ…… ていうか、今すぐ女の剥いたリンゴが食べたいなぁ〜」
女「なっ…… なんだと〜、このぉ! そこまで言われたら、剥いちゃうしかないじゃないか〜!」
男「よっ! さすが、女、わかってらっしゃる!」
女「それじゃ、妹さん。台所借りるね〜」

男「…… あっ…… いつの間にか寝ちゃってたか」
男「女さんは…… 帰ったみたいだな……」
メ「? おにいちゃん……」
男「ん? どうした、メアリー? 部屋に入っちゃ駄目だって…… それは?」

――りんごうさぎ

メ「びっちが、めありーにってくれた」
男「ビッチって…… こら! ものもらっといて、その言い草はないだろ」
メ「…… おにいちゃん、これどうやってたべるの?」
男「…… しょうがないなぁ…… ほら、こうして皮の部分を持って……」
51 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:23:35.04 ID:rlYbaNDp0
男「…… うわぁっ…… 懐かしいな。これ、姉貴の荷物だ」
メ「……」
男「こっちは俺が小学生の頃の服とか…… なんで、こんなの未練たらしく取っといたんだ、うちの親は」
メ「……」
男「あの〜、メアリーさん?」
メ「なに? おにいちゃん?」
男「家の大掃除、見てないで手伝っていただけませんか?」
メ「やーなの。めありーのしごとはみてるだけなの」
男「そこをなんとか」
メ「や〜! み〜て〜る〜だ〜け〜」
男「古いネタ知ってるなぁ……」
53 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:31:41.49 ID:rlYbaNDp0
男「おぉ〜…… 姉貴の小学校の時の服まで取っておくとは……」
メ「…… それ、かわいいの……」
男「…… メアリー? よかったら着てみるかい?」
メ「いいの〜?」
男「いいよ、こんなのもう誰も着ないし? ほら、着てみ?」
メ「わかったの〜」
男「……」
メ「……」
男「……」
メ「お兄ちゃん」
男「なに? メアリー?」
メ「着替えるから、お部屋から出てって欲しいの〜」
男「あぁっ! ごめんごめん」

メ「いいの〜? けっして、なかをのぞいちゃだめなの〜」
男「はいはい、わかってますって。というかメアリーがいっても説得力ないよ」
メ「のぞいたからおにいちゃんめっだからね! めっ!」

――ガラッ!

男(なんだか、鶴の恩返しみたいだな……)
54 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:37:18.30 ID:rlYbaNDp0
メ「んしょんしょ…… ちょっと、ほこりくさいの…… んしょ」
メ「…… ? これ、なんだろ?」

――リカちゃん人形

メ「おにんぎょうさん? かわいい……」
男「メアリー? もう良いかい?」
メ「あっ、おにいちゃん! うん、もういいの!」

――ポロッ……

男「うわー! 凄くよく似合ってるよ、お人形さんみたい」
メ「えへへー。おにいちゃんにほめてもらってめありーうれしいのー」
男「本当によく似合ってるな…… せっかくだから、写真に収めとこうかな」


リ「……」
リ「ぁ…… ア…… あ……」
リ「あたし…… リカ…… ちゃん……」
リ「ウフフ…… フフフ…… フフ……」
55 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:42:48.86 ID:rlYbaNDp0
男「ふぁあああ…… 結局大掃除終わらなかったか…… まぁ、しゃあないわな」
メ「おにいちゃん…… めありーも、もうおねむ……」
男「ん。それじゃ、歯磨きしておいで、その間に布団しいといたげるから」
メ「わかったの……」

メ「はみがきくしゅくしゅおわったの…… おにいちゃ…… ?」

――男の前に立つ人影

リ「あたし…… リカちゃん…… 今、あなたの部屋に居るの……」
男「zzzz……」
リ「あたし、リカちゃん…… 今、あなたの布団の前に居るの……」
男「んん…… お、女さ〜ん……」
リ「あたし、リカちゃん…… 今、あなたを呪いころ」
メ「あたし、めありー。いま、りかちゃんのうしろにいるの」
リ「!?」
57 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:49:13.88 ID:rlYbaNDp0
――男の前に立っていたリカちゃんは、お昼のお人形にそっくりでした

リ「あたしの後ろを取るなんて…… あなた、何者?」
メ「めありーなの。おねえちゃんこそ、おにいちゃんのへやでなにしてるの?」
リ「あたし? あたしはね?」
リ「あんな暗くて狭いダンボールに、私を閉じ込めてた男を呪おうとしてるのよ……」
メ「呪ってどうするの〜?」
リ「憎しみで転がす!」
メ「にくしみでころがしてどうするの〜?」
リ「そ、それは…… それは……」
メ「それは〜?」

リ「ど、どうするんだろう……」
メ「? へんな、りかちゃんなの〜」
61 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:59:28.98 ID:rlYbaNDp0
――リカちゃんは男を憎しみで転がすのを思いとどまったようです

リ「あんた、妙な子ね? あたしと同じ妖怪?」
メ「そうなのー。めありーはめありーっていうようかいなの」
リ「めありー? 聞いたことない妖怪ね?」
メ「ようふうざしきわらしともいうらしいの〜」
リ「あぁ、座敷童子か。たしかに言われてみれば、そんな感じね」
メ「おねえさんは、なんなの〜 なんていうようかいなの〜」
リ「ふっふっふ! 何を隠そう私は、天下に轟く大アイドル、リカちゃんよ」
メ「? りかちゃんは、だいあいどるなの〜?」
リ「そうよ〜、大アイドルなのよ〜。女の子は、みんなあたしのこと知ってるのよ〜」
メ「それはすごいの〜! けど、おかしいの〜。めありーはおんなのこだけど、りかちゃんしらなかったの〜」
リ「…… それはその…… ほらっ、ジェネレーションギャップって奴よ、ジェネレーションギャップ!」
メ「?」
リ「ちくしょー…… 私も落ちぶれたもんだな……」
62 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 21:59:35.06 ID:WOa1CnxXO
男「いいか、メアリー? 今からお兄ちゃんとっても怖いビデオ見るから、中覗いちゃ駄目だぞ?」
メ「うん、わかった。めありー、なかのぞかないよ」
男「それじゃ、お兄ちゃんが見終わるまで、障子の向こうで待ってなさい」
メ「わかったの〜」

――3分後

メ「……」
男「ハァハァハァハァ…うっ」
メ「…… おにいちゃん……」
64 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 22:09:04.84 ID:rlYbaNDp0
――リカちゃんは大アイドル(笑)だそうです

リ「というわけでね。昔はそりゃあちやほやされてたわけよ、あたしも」
メ「ほー」
リ「けどね、さすがに小学生になっちゃうとね、友達と遊んでる方が楽しくなっちゃうのかなぁ」
リ「いつのまにか、机の上、棚の上、引き出しの中となって、最後にはダンボールの中よ」
メ「たいへんだなー」
リ「わかる! この苦しみが! 遊んでもらいたくても、遊んでもらえない人形の悲しみが!」
メ「よくわかんない」
リ「そうよねー、わかんないよねー、そっかー」
メ「りかちゃん? ないてるの?」
リ「そうだよー、りかちゃんはねー、とっても繊細な女の子なのー、遊んでくれないと泣いちゃうのー」
メ「…… それじゃぁ、めありーといっしょに、あそぼう、りかちゃん!」
リ「へっ?」

メ「まずね、こうやってね、しょうじにあなをふたつあけるの」
リ「こ、こう?」
メ「そうなの、りかちゃんじょうずなの〜」
リ「えへへ〜、そうかな〜。いや〜、てれるな〜」
メ「それでね、つぎにね、こうやってあけたあなにおめめをちかづけるの」
リ「へ〜、ほ〜……」
リ「それで? 次はどうするの?」
メ「? これでおしまいなの」
リ「……」
リ「ちなみに、メアリーちゃん? これ、なんて、お遊び?」
メ「おにいちゃんかんさつ! めありーが、いまかんがえたあそびなの!」
リ「へー、そっかー、すごいなー、めありーちゃんわー」
65 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 22:16:17.30 ID:rlYbaNDp0
男「ぐ〜…… むにゃむにゃ……」
男「こらっ…… メアリー、駄目じゃないか……」

メ「……」
リ「……」
メ「……」
リ「……」
メ「……」

リ「…… キョッ」
メ「?」
リ「キョエーッ!」

――バリッ!

メ「ああっ! りかちゃん、だめなの! そんなしょうじやぶっちゃだめなの!」
リ「キョエーッ! キョー、キョー! キョー、ホアターッ!」

――バリッ! バリバリッ! バリリッ!

メ「めー、めーなの!」
リ「違うのメアリーちゃん。これは、今私が考えた、遊びなのよ」
メ「あそび?」
リ「そうよ。いかにかっこよく、障子を破るか。という遊びなの」
メ「ほんとうに?」
リ「ほんとうよ。さあ、メアリーちゃんも、一緒にやってみなさい! 楽しいわよ!」
リ「アチョーッ! ホー、アターッ!」
メ「あ、あちょーっ…… あちょっ、あちょーっ……」

――バリバリッ! バリリッ! バリリリリッ! バリ! バリリッ!
68 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 22:27:29.53 ID:rlYbaNDp0
――リカちゃんとメアリーのおかげで、男の部屋の障子は全とっかえのようです

メ「ど、どっちがかったの〜」
リ「ん〜、まぁ判定で、前チャンピオンのあたしの勝ちって所ね」
メ「めありーまけちゃったの?」
リ「そうよー、けど、いい勝負だったわ。次やったら、腰のベルトは間違いなくメアリーちゃんの物ね」
メ「う〜、くやしいの……」

リ「ふぁー! 久しぶりに、こんなに体動かしたなぁ……」
リ「本当は、女の子の手で動かしてもらいたかったんだけど。まぁ、こんな時間だしねぇ〜」
リ「ありがとう、メアリーちゃん。楽しかったよ〜…… ?」
メ「…… スー…… スー……」
リ「ありゃりゃ、寝ちゃったか…… だよねー、だってもう日付変わってるんだもの」
リ「ほらほら、こんなところで、寝ちゃうと風邪引いちゃうよ……」
メ「…… ん…… だっこぉ……」
リ「…… もう、しょうがないなぁ……」

リ「…… 本当は、この人転がしちゃうつもりだったんだけど…… なんだか、調子外しちゃったな……」
リ「メアリーちゃん、本当にありがとうね。それと、これからもよろしくね……」
リ「お願いだから、もう一回ダンボールの中なんかにつめないでね…… ふふっ……」

――明朝

男「朝起きたら、障子ボロボロの、寒いのなんのって…… こりゃ、いったいどうなってんだ」
男「メアリーがやるには、やけに高いところに穴開いてるし…… ん? その人形……」
メ「スー…… りかちゃん…… あそぼう……」
74 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 22:38:44.97 ID:rlYbaNDp0
女「やっほー、男くん、妹さん! あっそびきたよー!」
男「いらっしゃい、女さん」
メ「…… いらっしゃ……」
女「あれー、妹さん? それ、なつかしいねー。私も持ってたよ、リカちゃん人形」
男「大掃除の時にどこからか見つけ出してさ…… それ以来、ずっとこれで遊んでるんだ」
女「へー、どれどれ、ちょっと貸してみて?」
メ「…… ん……」
女「うわー、なついー! こうやって、ちゃんとパンツ穿いてるかとか、確認したでしょ〜、男くん」
男「そ、そんなことしないって」
女「それにしても、これ相当古いね…… 服とかも簡単に破れるんじゃ……」

――ビリッ

女「あっ」
男「あっ」
メ「!」
女「ご、ごめん、妹さん! ちょっと力が入りすぎちゃ……」
メ「あっ…… あっ…… う…… あっ……」
男「……」
女「……」

――ビエエェェエエン!

女「ごめん! 今日はもう帰るねっ! それじゃっ、男くんまた明日〜!」
メ「ばかばか、ばかめすぶたぁっ! にどとくるなぁっ!」
男「メ、メアリー! 女さんも悪気があってやったわけじゃ!」
メ「ばかぁーっ! めありーのともだちのふくやぶるなー! ばかぶたぁっ!」
78 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 22:46:53.07 ID:rlYbaNDp0
メ「ぐすん……」
男「…… ほらっ、メアリー、もう泣かないの」
メ「りかちゃん…… 服破れた……」
男「すぐ直してあげるから」
メ「ほんとう?」
男「本当。お兄ちゃんの裁縫の腕を信じなさい」
男(って言っても、裁縫なんて中学ぶりだな…… ちょっと不安)

メ「……」
男「……」
メ「……」
男「あのー、メアリー? そんな障子の裏から見てないで、こっち来て見ていいんだよ」
メ「…… しゅじゅつはまちあいしつでって、てれびでいってた」
男「これは手術じゃないから」
男「それに、メアリーもそのうち自分でできるようにならなきゃならないでしょ?」
メ「…… うん」

――男のへたっぴな裁縫で、なんとかリカちゃんの衣装は直りました
83 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 22:56:10.14 ID:rlYbaNDp0
――リカちゃんの服が破れてから一日がたちました

女「おっとこくん! 昨日はごめんねー!」
男「ううん、妹ももう気にしてないし…… って、どうしたの? その眼の隈」
女「えへへ〜、ちょっと久しぶりなんで、手間取っちゃった」
男「? 紙袋?」
女「そっ! 妹さんに、あげといて? それじゃっ!」
男「…… なんだろ?」

男「メアリー、女さんからお前にプレゼントもらったんだけど」
メ「あんなめすぶたのぷれぜんとなんていらない」
男「まぁまぁ、そう言わずに…… ほらっ」
メ「? これ…… 服?」
男「そう。そして、これ、リカちゃんにって」
メ「……」
男「よかったねー、リカちゃんとおそろいだよ?」
メ「…… びっちのくせに……」
男「こらこら。そんなこと言っちゃ駄目っていってるだろ?」
メ「ふん! これからふゆだからりかちゃんがさむくないようにいちおうもらってやるの」
メ「べつに、あのびっちにかんしゃなんかしないの」
男「…… はぁ〜…… はいはい、わかりましたよ」
84 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 23:04:01.85 ID:rlYbaNDp0
――今日もメアリーはリカちゃんと一緒に、障子のある縁側でお留守番です

メ「りかちゃん、きょうはなにしてあそぶのー」
メ「ん〜、きょうはじゃぁおままごとするのー」
?「もしもし、お嬢ちゃん、ちょっといいかね?」
メ「? どなた〜」
?「ワン!」

――縁の下からいきなり顔を出す
――人面犬

?「びっくりしたかい?」
メ「び、びっくりなの〜」
?「だろうね。何と言っても、人面犬だもの。びっくりしちゃうよね」
メ「犬さん、はじめてみたの」
?「…… あぁそう。そうなの……」
メ「けど、犬さん、お耳どうしたの? ついてないよ?」
?「あぁ。実は悪いねずみにかじられちゃってね……」
メ「それは、たいへんなの! すぐにしょうどくするの!」
?「はぁ…… なんだか、やりにくいなぁ……」
89 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 23:18:08.73 ID:rlYbaNDp0
――人面犬はどうやらタナカという名前らしいです

タ「昨日の夜は大雨だったからね。悪いけど縁の下で雨宿りさせてもらってたんだよ」
メ「そうなの〜。それはごくろうさまなの〜」
タ「いやいや。良い縁の下を提供していただいたよ。ありがとう」
メ「どういたしましてなの〜」
タ「ところで…… ちょっと、喉が乾いたんだが。水をくれないかい?」
メ「わかったの〜」

タ「しめしめ…… どうやら、うまく行ったようだな……」
タ「それにしても、貧乏くさい家だなぁ…… これは、金目のものは期待できそうに無いかな?」
タ「ん? 足音が! しまった、戻ってくるのが早い!」
タ「ええいっ! 早く、ずらからね…… うあぁぁっ!」

メ「? タナカさ〜ん、どこなの〜」
タ「お嬢ちゃ〜ん…… ここ、ここだよう〜……」
メ「? また雨宿りなの? タナカさん?」
タ「ちがうよ〜、ちょっとはしゃいで足を捻っちゃったみたいなんだ……」
メ「そ、それはたいへんなの! はやく、てあてするの!」
タ「いや、いや、大丈夫だよ! この程度ならすぐ直る!」
タ「それより、暫く僕をここに、置いてくれないだろうかな…… 足の怪我が治るまででいいから」
メ「…… わかったの、わかったから病人は安静にしてるの!」
タ「あぁ、わかったよ。ありがとう……」

タ(ちくしょう…… 財布は見つけたのに、とんだドジ踏んじまった)
タ(今日は厄日か?)
93 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 23:32:41.85 ID:rlYbaNDp0
――メアリーはタナカとお話しているようです

タ「でまぁ、僕はその犬達にいってやったわけだ」
タ「マルチーズだの柴犬だの、そんなのはどうでも良いじゃねえか」
タ「僕達は同じ犬なんだ、なのにお互い憎みあってどうする、ってね」
メ「タナカさん、かっこいいの〜! えらいひとみたいなの〜」
タ「それでみんなわかってくれてね。以来、その町じゃみんな仲良しさ」
メ「それじゃぁ、そのまちがへいわなのはタナカさんのおかげなんだね!」
タ「あぁそうだよ…… もう随分と昔の話だけどね……」
タ(嘘八百だがな……)
タ(しかし、この嬢ちゃんも、変わった子だな)
タ(まるでこの家から出たことのねえようなことを言いやがる)
メ「ねぇねぇ、タナカさん。タナカさんは、そうすると、かおがひろいの?」
タ「あぁ、広いよ?」
メ「それじゃあちょっとまってね……」

――熱心に手紙を書き始めるメアリー
――書き終えるとそれを丁寧に折りたたみ、風呂敷の中に入れてタナカの首に巻きつけた

タ「なんだい? これは?」
メ「おてがみなの。これをたまきちってねこにとどけてほしいの」
タ「そうかいそうかい、それはお安い御用さ。なんてったって、僕は顔が広いからね」
メ「ほんとうに? ありがとう、タナカさん!」

タ(やれやれ、厄介な約束事をしちまったぞこりゃ……)
タ(まいったな…… 顔が広いか……)
タ(顔が広くて、ここまで逃げてきたってえのにねえ…… まったく……)
95 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 23:44:33.14 ID:rlYbaNDp0
――男が帰宅したようです

男「ただいま〜…… ふぅっ、今日も疲れたよ」
メ「おかえりなさい、おにいちゃん」
男「すぐにご飯作るからな〜、まってろよ、メアリー」
メ「うんっ、あっ。ちょっとまって、おにいちゃん!」
男「?」

タ「ちくしょうっ…… 腹が減って仕方がねえ…… つっても、足は動かせねえし……」
メ「タナカさん!」
タ「おぉう! なんだ、びっくりした、お嬢ちゃんか…… どうしたの? この妖怪になにか用かい? なんちゃって?」
メ「タナカさん、ごはんたべたい?」
タ「えっ? そりゃ、もらえるんだったらもらうけど…… いいのかい?」
メ「うん、ちょっとまっててね!」
タ「?」

男「? どうしたの、メアリー? いきなり障子の裏なんかに隠れて?」
メ「おほん…… わんわんわん! わんわんわん! あらたいへん、いっぴきのいぬさんがやってきました」
男「? メアリー? いつもの影遊びかい?」
メ「わんわんわん! いぬさんはとってもおなかをすかしています、はらぺこです」
男「……」
メ「わんわんわん! わんわんわん! だれか、ごはんをくれないかしら!」
メ「わんわんわん! わんわんわん!」
男「そういうこと…… わかったよ、メアリー。犬が食べれるような、料理を作るね……」
メ「えへへー…… わんわんわん! わんんわんわん!」
96 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 23:54:19.22 ID:rlYbaNDp0
――男は玉ねぎの入っていないカレーライスを作りました

男「はい、これはメアリーの分、そしてこっちが犬さんの分」
メ「ありがとう! おにいちゃん!」
男「どういたしまして…… けど、どうしても見ちゃ駄目なの?」
メ「うんっ! たな…… じゃない、いぬさんはとってもはずかしがりやさんなの」
男「へ〜、そうなの」
メ「それじゃぁ、めありーはたな…… いぬさんとたべてくるから、おにいちゃんはひとりでたべててね」
男「はいはい〜、どうぞごゆっくり〜」

メ「はいっ! タナカさん、ごはんだよ〜」
タ「すまないねえ、お嬢ちゃん。僕のためにここまでしてもらって」
メ「ううん、こまったときはおたがいさまなの!」
タ「ははは。それじゃあ、ありがたくいただくよ……」
男「メアリー? 犬さんはカレー美味しいって?」
メ「えっ! うん、とっても…… とっても美味しいわんわん!」
男「それは、よかった…… けど、そんな手みたいに小さい犬さんには少し多くなかったかな?」
メ「そんなことないワン! ちょうどいいりょうだワン!」
男「そう。お代わりあるから、好きなだけ食べてっていっておいて」
メ「わ、わかったワン! そうするワン!」
男「あれれ〜、今のはメアリー? それとも、犬さん?」
メ「め、めありーだわ…… もう、おにいちゃんのいじわるぅ!」

タ(……)
98 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/25(木) 23:59:41.31 ID:rlYbaNDp0
男(覗くなって、言われたけど……)
男(そういわれると、余計に見たくなっちゃうよね)
男(どんな犬だろうか、雑種かな? それともダックスフンドとか?)
男(野良のダックスフンドか…… ちょっと期待しちゃうな)

――ブスッ!

男(どれどれ……)

――メアリーの体に隠されて、タナカの尻尾だけが微かに男に見えた

男(…… 雑種…… いや、芝かな?)
男(なんにせよ、僕そんなに犬詳しくないんだよね……)

メ「おいしい、タナカさん?」
タ「ワン!」
男「ふふふっ…… まぁ、メアリーが楽しそうだし、しばらくはこのままで良いか……」
101 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 00:12:55.49 ID:FapnCLcb0
男「メアリー? そろそろ寝ないと、お布団に入ろう?」
メ「やー、きょうはめありーいぬさんとねるの〜」
男「ん〜、風邪引いてもしらないよ〜」

メ「えへへ〜、タナカさんふかふかなの〜」
タ「よかったのかい? お兄さんと寝なくて?」
メ「いいの〜、ちょうきょうはあめとむち、つんとでれだっててれびでいってたの〜」
タ「お嬢ちゃん、難しい言葉を知ってるんだね〜」
メ「えへへ〜、もっとほめて〜」

タ(ふぅ…… やれやれ……)
タ(もう足も落ち着いてきた事だし、そろそろトンズラしようかと思ったのに、とんだ災難だぜ)
タ(まったく、今日はとんだ厄日だな……)

メ「んふふ〜、タナカさ〜ん……」
タ「寝ちまったか……」

タ(タナカか…… 俺が咄嗟に思いついた名前を、なんて嬉しそうに呼ぶんだこの娘は……)
タ(俺は、そう…… そんな、タナカなんてもんじなけりゃぁ、犬でもねえってのに……)

タ「まったく…… 朝までだ…… 朝までだぜ」
タ「朝になって、暖かくなるまで、俺は、この子のタナカだ……」
メ「ん…… んふぅ…… へへへ〜……」
タ「…… 人に飼われると、こういう気持ちになるものなのかね……」
タ「俺は、人に飼われたことねえからわかんねえや……」
103 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 00:16:45.60 ID:FapnCLcb0
――朝起きるとタナカは居なくなっていました
――縁の下で眠るメアリーを布団に寝かしなおすと、男は学校に出かけました

男「ん?」
?「ハッハッハ」
男「尻尾だけだけど、犬? あれは…… 無くしたと思ってた、僕の財布!」

?「ワン!」
男「あっ、ちょっと! いっちゃった……」
男「…… 尻尾だけだけど、昨日見たメアリーの犬とよく似てたな……」
男「まさか、ねっ……」
106 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 00:31:13.09 ID:FapnCLcb0
女「男く〜ん! これ、なんだか分かる〜?」
男「あっ! 最近出来たテーマパークのチケットじゃん! どうしたの?」
女「えへへ〜。男くんと行こうと思って、買っちゃった!」
女「三枚あるから。どう? 妹さん連れて、一緒に行かない?」
男「う〜ん、そうだな。聞いてみるよ」

男「というわけなんだけど、どうだ?」
メ「いやっ…… めありーおうちいる」
男「そんな〜、せっかく女さんが誘ってくれてるんだから、いこうよメアリー?」
メ「いやったらいや。あんなびっちとりょこうなんかいきたくない」
男「だから、ビッチとか言っちゃ駄目だって……」

男「そっかー、じゃぁ残念だな…… メアリーは一人お留守番か」
男「二日の間のご飯とかも自分でよういするんだなー、偉いなー」
メ「……」
男「それに、お兄ちゃん、女さんと遊んでたら時間忘れちゃって、帰ってくるの遅くなっちゃうかもな〜」
男「12時回っちゃうかもしれないな〜」
メ「…… やーっ…… ひとりやーっ……」
男「だったらさ、一緒に行こうよ? ねっ?」
メ「…… おにいちゃん、めありーとやくそくして……」

男「で、今日は僕が障子代わりだそうです」
メ「……」
女「やだー、男くんの後ろに隠れちゃって、かわいー!」
107 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 00:42:23.67 ID:FapnCLcb0
――三人は定番のお化け屋敷に入ったようです

メ「おにいちゃん、こわい…… て、にぎって……」
男「はいはい」
女「ん〜、もう可愛いなぁっ! こんな子供だましのお化け屋敷に怖がっちゃって!」
男「女さんも少しは怖がってくれないと、張り合いないよ〜」
女「だって〜、こんな可愛い子が、近くにいるんだも〜ん。怖さも吹っ飛ぶよ〜」
メ「うぅっ…… びっち……」

包帯男「ばぁっ!」

メ「ひっ! お、おにいちゃん、おにいちゃん!」
男「はいはい、盾になります、盾になります」
メ「ふぅ〜……」

のっぺらぼう「こんな顔でしたか?」

メ「! お、おにいちゃん!」
男「ええっ! いっぺんに二つは無理だよ!」
メ「! いやー、やー、やー」
女「はいはいー、お姉さんが盾になっちゃいますよー」
男「女さん!」
女「ほらほら、泣かない泣かない〜。これからは、お姉さんも一緒に守ってあげるからね〜」
メ「う…… うー……」
男「ごめんね、女さん。気使わせちゃって……」
女「いいよ〜いいよ〜。それに、障子は二つあってこそ、障子でしょ〜?」
男「それも、そうだね……」
メ「いらないおせわなのに…… ばかびっち……」
109 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 00:54:27.77 ID:FapnCLcb0
――ハンバーグウィズフォーク

女「は〜い、あ〜んして〜、妹さ〜ん」
メ「……」
男「あぁ、こいつ駄目なんだよ、洋食でジューシーなのとか」
女「ふぇぇっ? そうなの、妹さん?」
メ「…… うん……」
男(何と言っても、座敷童子だものな……)
女「うーん、それじゃ何なら食べられる〜」
男「日本食ならなんでも食べれると思うけど……」

メ「…… おにいちゃんのでいい……」

女「……」
男「……」
女「だってさ〜、男くん、モテモテだね〜、このっ!」
男「い、いや、その…… いいのか? メアリー、なんでも好きなもの頼んでいいんだぞ?」
メ「べつに…… めありー、いらない…… おにいちゃんといっしょのがいい……」
女「う〜ん、いじらしいねえ…… 男くん、この妹さんを嫁にもらっても良いかい?」
男「なにいってるのさ……」

メ「なんで…… なんでなのお……」
110 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 01:03:03.24 ID:FapnCLcb0
通「おいっ、聞いたか? ジェットコースターで怪我人が出たらしいぞ?」
通「あぁ。なんでも自殺なんじゃないかって、話だそうだ……」

男「なんだか、ジェットコースターの方が騒がしいね?」
女「みたいね〜。楽しみにしてたのに、乗れるかな〜」

――クイクイ

男「ん?」
メ「おにいちゃん…… おしっこ……」
男「えっ? おしっこって……」
メ「ついてきて…… おねがい……」
男「…… そ、そういわれても……」
女「ん〜、それじゃ、お姉さんが連れてってあげよう! 男くん、ジェットコースターの順番待ちよろしく!」
メ「えっ? や、や……」
女「ほらほら、早くいくよー、妹さん」
男「…… 女って、たまに強引なところあるよな……」
114 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 01:15:22.47 ID:FapnCLcb0
女「どう〜、もうすんだ? 妹さ〜ん!」
メ「う…… うん……」
女「そっか〜。じゃぁ、はやくお兄さんのところもどろっか?」
メ「……」
女「妹さん?」
メ「…… なんで?」
女「? どったの〜?」
メ「なんで、びっ…… おんなさんは、あたしにやさしいの?」
女「ん〜、なんでって言われても……」
女「可愛いはジャスティス! としか、言いようがないわね〜」
メ「ほんとうに、それだけ?」
女「うん、そんだけー」
メ「…… おんなさん、おにいちゃんのこと、すき?」
女「好きだよー。普通に好き。いないと死んじゃうって程じゃないけど、カレーには福神漬けがなくちゃってくらい好き」
メ「…… よくわかんない」
女「んとねー、わたしがカレーでお兄ちゃんがが福神漬け」
女「単品で食べても美味しいけど、二つあつまりゃ、二人はプリキュアってかんじ?」
メ「…… やっぱり、よくわかんない……」
女「だよね〜、言ったわたしもよくわかんない〜」


やべえ、眠気がピークに達してきた
なんとかして、寝る前に終わらせたいのに……



話題のスレッド
バイト超可愛い後輩男「就活対策」 DQN寝取られアドンバイトクビで8万GET初めてのオフ会感動回文元キモヲタが超リア充に影絵おっぱい
コンビニ、俺がな?2日で会社辞めたDQNクビですあない姉に100万捨て身ゆとり会社の詠み会普通の童貞99.9999%おっぱい大学

いつもお世話になっているアンテナサイト様
ショボンあんてな2chnaviLogPo!2ch2chまとめヘッドラインブーンあんてなあんてなかんてなアテナあんてなちくアンテナオワタ避難所ぐるぐるログ
posted by 昨日みた明後日の夢 at 01:26 | Comment(0) | |日記|道草|人気記事はこちら|はてブ
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