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2013年11月29日

【続報】俺「ただいま…」脳内彼女「おかえりなさい」

【続報】俺「ただいま…」脳内彼女「おかえりなさい」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 16:41:40.08
ID:S6PiNjKw0

数週間後

俺(脳内彼女が消えてしまってからしばらくたったが、俺は相変わらずだった)

俺(というより、依存する対象であった脳内彼女を失った為、以前もにまして生きる気力を失っている)

俺(父の小言も祖母の電話も無視した。今は誰の言葉も俺の耳には届かない)

俺(もう何もかもがどうでもいい)

俺(もともと俺の頭の中にしか存在しなかった脳内彼女が、俺の頭からも消えてしまったのだ)

俺(こうなったら生きていく理由はない。かといって今すぐに死ねる程の度胸も俺にはない)

俺(俺は日課であったネットもアニメもオナニーも全くしないようになり、ただ家でひたすらと眠るだけの生活を送っていた)

俺(脳内彼女が夢に出る事を祈っていたが、残念ながらその些細な夢でさえ叶う事はなかった)


俺(そんなある日だった)

※超おすすめ大人気スレから読む
■バイトの超可愛い後輩が強者だった


俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔しているH



88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 16:44:09.40
ID:S6PiNjKw0

ピンポーン

俺(うるせーな…)

ピンポーンピンポーン

俺(しつこいなぁ…宗教勧誘かよ…眠れねえよ…)

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

ガラッ!

俺「ああー!うるせー!」

脳内彼女(?)「あ…」


脳内彼女にそっくりの女の子がそこにいた




92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 16:48:37.64
ID:S6PiNjKw0

俺「え…」

脳内彼女(?)「ここは一体西暦何年の何月何日ですか!?」

俺「の、脳内彼女…?なんで…」

脳内彼女(?)「脳内彼女を知っているんですか!?」

俺「だ、だってお前…完全に消えたんじゃ…!?」

脳内彼女(?)「やっぱり…貴方がそうなんですね…」

俺「ちょっと待て!ってかなんで俺の妄想上の存在の筈のお前がここにいるんだよ!? おかしいだろ!?」

脳内彼女(?)「……単刀直入に言います。脳内彼女は実在します」

俺「は?え?どういう事…!?ってか君は脳内彼女だろ!?」

脳内彼女(?)「あたしは、20年後の未来から来た貴方と脳内彼女の娘です」




95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 16:50:29.19
ID:S6PiNjKw0

ごめん
風呂入るわ




116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 17:52:42.92
ID:S6PiNjKw0

娘「脳内彼女は貴方の妄想上の存在じゃない。本当に付き合ってたの!」

俺「そんな馬鹿な…」

娘「あたしの姿を見てもそれが言えますか?」

俺「…………」

娘「あたしは母に良く似ていたと言われてましたが、あなたから見たらあたしはどうですか?」

俺「確かに…似てるけど…」

娘「いいですか?貴方と母は…脳内彼女は本来なら結婚する予定だったんです」

俺「嘘でしょ…?」

娘「本当です」

俺「だって俺、現実じゃ彼女いない歴=年齢だし、童貞だし、女の子とロクに付き合った事すらないんだよ?」

娘「あたしの父は童貞でもなければ彼女いない歴=年齢でもありません」

俺「そりゃ君の親だから当然だろうけど…」




117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 17:57:51.44
ID:S6PiNjKw0

俺「ってか、君が仮に本当に俺と脳内彼女の娘だとして、そもそも何のために来たの?」

娘「貴方は数年後自殺します」

俺「え…?」

娘「あたしはそれを止める為に来ました」

俺「マジで…?」

娘「マジです」

俺「なんで…」

娘「自殺する理由の心当たりは、当の本人であるあなた自身なら沢山知ってますよね?」

俺「…………」




119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 18:05:34.01
ID:S6PiNjKw0

娘「ちなみに母も自殺します」

俺「嘘だろ…」

娘「本当です。証拠の写真もあります」

俺「見せて…」

娘「結構陰惨な光景なんで覚悟して見てください」

俺「……わかった」


その写真には樹海で首を吊りながら腐敗していた俺の遺体が映っていた

娘「信じましたか?」

俺「ああ…」




121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 18:13:56.94
ID:S6PiNjKw0

娘「母のもありますがこっちも見ますか…?母の方は電車に飛び込んで死んでいるのでもっと悲惨な事になってますが…」

俺「いや、いい…もう十分だから…」

娘「わかりました…」

俺「それより詳しく聞かせてくれ、脳内彼女が実在するってどういう事?あの子は俺の妄想上の存在だった筈だよ?」

娘「正確に言うと、脳内彼女は実在はしますが、この世界にはいません」

俺「……どういう事?」

娘「本来貴方と脳内彼女は出会い結ばれるはずでしたが、何らかの要因が生じてそれぞれの存在が同時に存在出来ないように世界が書き換わりました」

娘「貴方がいる世界には脳内彼女が存在しません。脳内彼女が存在する世界には貴方は存在しません。どちらの世界でも貴方達はこの世に絶望して自ら命を絶ちます」

俺「ちょっと待って!本来ってどういう事?俺と脳内彼女は本当は同じ世界にいたって事?」

娘「そうなりますね」




124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 18:18:52.84
ID:S6PiNjKw0

娘「さしずめ本来貴方と母が結ばれる筈だった世界をA世界線とすれば、
  何らかの事情により分岐してしまって貴方がいて母が存在しない世界になってしまった世界はB世界線。
  同様に分岐してしまい母が存在しても貴方がいない世界線はC世界線と言った所ですね」

俺「シュタゲかよ…」

娘「なんですかそれ?」

俺「ちょっと前に流行ったタイムパラドックス物のアニメ」

娘「ああ、大昔のアニメですか」

俺「ってか、未来の世界にはタイムマシンが普通に流通してるの?つーか他の世界線がどうなってるかなんて知りようがないでしょ?」

娘「あたしにタイムマシンをくれた神さまを名乗るオジサンから貰いました」

俺「自称神さまって…胡散臭い…」

娘「といわれても、こんな写真を見せられてタイムマシンまでくれたら信じるしかないでしょ?」

俺「…………」




127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 18:25:14.25
ID:S6PiNjKw0

娘「他の世界線で貴方と母が自殺すると言う事もその神さまから説明されました」

娘「貴方達が自殺したら、あたしの存在が消えてしまうと言う事も…」

俺「…………」

娘「元々貴方も母もこの世界には希望を抱いてませんでした。二人ともいつ自ら命を絶ってもおかしくないような人生を歩んでいました」

娘「ですが、そんな二人が、もし出会う事が出来たら…この世に希望を持てるようになったんです…
  であってさえいれば毎日希望を持って生きていくことが出来たんです…幸せになれたんです…」

俺「君の目的は大体わかった…で、俺はどうすればいいんだ?どうしたら皆助かる?」

娘「その自称神さまから対処法を教えてもらいました。ここにそのメモがあります」

俺「見せて」

娘「駄目です。これには本来貴方が送る筈だった未来の日常の事が書いてあります。だから今ここで貴方に見せたら未来が変わる可能性があります」

俺「ああ…そう…」




128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 18:30:07.44
ID:S6PiNjKw0

俺「そういや君は俺と脳内彼女が結ばれるA世界線から来たんだよね?」

娘「はい、そうです」

俺「でも俺のいるこの世界線はB世界線だよね?なんで?世界線移動って君の持ってるタイムマシンで出来るの?」

娘「わかりません。タイムマシンに自動で設定されていた年代にあたしは来ただけなので。
  あと自称神さまにもB世界線に来て父に会いに行けとしか言われませんでした」

俺「じゃあC世界線で脳内彼女に合って止めるって訳にもいかないのか…」

娘「そうです。だから今から過去にさかのぼってA世界線がB世界線ともC世界線とも同期させて二人が出会うようにします」

俺「で、実際どうすんのよ?」

娘「それはこれから説明します」




130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 18:33:17.53
ID:S6PiNjKw0

娘「今からタイムマシンで過去に戻ります」

俺「タイムマシンってどこにあるの?」

娘「これです」

俺「ただのスマフォじゃん?」

娘「スマフォ?なんですかそれ?」

俺「今流通してる端末。未来にはないの?」

娘「未来はデフレが進んでいて、こういう高価な機械の類は裕福層しか使えないんですよ」

俺「夢のない未来だなぁ…」

娘「とにかく、これでここのボタンを押すと過去に行けます。私の手をちゃんと掴んでください」

俺「わかった」

俺(良かった、ちゃんと掴める…妄想じゃない…)

すまん、飯食うわ




142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:06:02.88
ID:S6PiNjKw0

数十年前

俺「ここどこ?」

娘「公園のようですが…」

俺「俺の家にいた気がするんだけどなんで場所が変わってるの?」

娘「あたしにもわかりませんよ」

俺(あんま変わっていない気がするけど、微妙に古くなってる)

俺(ってかこれ多分、今はマンションになってる昔よく遊んだ公園よな。多分)

俺(マジで過去に来たのかよ…)

俺「とにかくこの時代で俺達は何をすればいいの?」

娘「えっとこのメモによると…母のいる世界には貴方は生まれない事になってますね…」

俺「どういう事…?」




143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:10:49.91
ID:S6PiNjKw0

娘「貴方は母のいる世界だと生まれませんが、母も貴方のいる世界だと生まれません」

娘「つまり二人が同時に生まれるように過去を改変すればいい…との事です」

俺「で、具体的にどうするの?」

娘「えっと、貴方はこのままだと母親が流産して生まれる前に死ぬことになっています。」

俺「マジかよ…」

娘「それから数十年後孤独に生きてきた母が生きる事に耐えきれなくて自殺すると言う事になっています」

俺「つまり…どういう事だってばよ…?」

娘「お婆ちゃん…つまり貴方の母親が流産しないようにするしかないですね」

娘「貴方の母親は精神病で障害者手帳も持ってましたね?」

俺「ああ、そうだけど…」

娘「マタニティブルーの反動で情緒が乱れて、その結果流産する事になるみたいです。だからそれを止めに行きます。とりあえず今から貴方の自宅に向かいましょう」




144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:14:49.29
ID:S6PiNjKw0

俺「わかった」

娘「では行きましょう」

俺(それにしてもこの子、本当に脳内彼女に似てるなぁ…タイムスリップなんてまだ夢を見てるみたいだけど、本当に俺の子なのかなぁ…)

俺「そういやさ、本来俺と付き合う筈だった脳内彼女はなんで俺の妄想って事にになってたの?」

娘「ああ、それでしたら神さまから聞きました」

娘「他の世界線の記憶が無意識中に残っていて、それが貴方の妄想上の彼女の存在を作ったらしいです」

俺「なるほど…別の世界線の潜在意識って事か…シュタゲでも似たようなネタをやってたなぁ…」

娘「さっきも言いましたけどそれ、面白いんですか?」

俺「かなり」

娘「無事に未来に帰れたら見ましょうかね」

俺「俺もそうしようかなぁ」




148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:18:40.24
ID:S6PiNjKw0

娘「着きました。どうやら留守みたいですね」

俺「ってか君、未来から来た割にやけに土地感強いね」

娘「神さまから貰った地図がありますから」

俺「神さま万能すぎるだろ…」

娘「鍵がかかってますね…この家の鍵、持ってますよね?」

俺「一応俺の家だから持ってるけど…」

娘「なら早く出してください」

俺「なんか不法侵入みたいだ…」

娘「何言ってるんですか?ここは貴方の家ですよ?」

俺「確か、この時代だとまだ俺って生まれてないんじゃ…」

娘「いいから早く出してください。私と母と貴方の命がかかってるんですよ?」

俺「わ、わかったよ…」




150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:27:36.22
ID:S6PiNjKw0

自宅

娘「とりあえずお婆ちゃんとお爺ちゃんが帰ってくる前に事を済ませましょう」

俺「で、どうすりゃいいの?」

娘「貴方が流産されないようにするにはお婆ちゃんの情緒を安定させないといけません。
  どうやら情緒が乱れた主な原因は処方された薬をマタニティブルーで荒れたせいでちゃんと飲んでなかったせいみたいですね」

娘「えっと神さまのメモの指示には、貴方が手紙をお爺ちゃん名義で書いて母の処方薬をちゃんと飲めと書いておけと書いてありますね」

俺「手紙にはなんて書けばいいの?」

娘「えっと、これですね」

娘「『あの女とは完全に縁が切れた。だから信じてくれ。
   妊娠して色々と不安になるのはわかるけど生まれてくる子供の為に薬だけはちゃんと飲んでくれ。母、愛している。』」

俺「ちょっと待てよ!あの女って誰!?」

娘「あたしは知りませんよ」

俺「父ちゃん…浮気してたのかなぁ…」




152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:31:58.42
ID:S6PiNjKw0

数分後

俺「手紙書いたよ…」

娘「貴方とお爺ちゃんの筆体は似ているとメモにも書いてありますから、多分これで誤魔化せますね」

俺「こんなので大丈夫なの?俺、流産されない?」

娘「わかりません」

俺「はぁ!?」

娘「このメモには経過と結果をちゃんと確認しろとも書いてあります」

俺「マジかよ…」

娘「とりあえずバレなさそうな所でお爺ちゃんとお婆ちゃんが来るのを待つとしましょう」

俺「そうだな…とりあえず俺の部屋行くか…」

娘「生まれてもいないのに部屋はあるんですか?」

俺「多分あると思う」




154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:36:41.15
ID:S6PiNjKw0

自室

娘「物置になってますね」

俺「まあ隠れるには丁度いいでしょ」

娘「臭いんであんまり近づかないでくださいね」

俺「臭い!俺は君の親だよ!?」

娘「少なくとも、あたしの知ってるお父さんはもっと清潔な人です」

俺(そういや脳内彼女と別れてからロクに風呂にも入ってなかった気が…)

俺「ねぇ、未来の世界の俺ってどんな人?」

娘「いい親ですよ」

俺「本当に!?」

娘「やっぱり歩んできた人生が違うのでブサイクで不衛生なニートの貴方とは全然違いますね」

俺「……」




158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:41:43.80
ID:S6PiNjKw0

娘「…………」

俺(ってか、娘って脳内彼女と見た目はそっくりなのに脳内彼女と違ってちょっと無愛想だよなぁ…)

俺(かといってお互いずっと黙って待っているのも気まずい…)

俺「ねえ、何かさ。未来の話を聞かせてよ。俺と脳内彼女がどうやって出会うかとかさ」

娘「あんまり答えると未来が変わってしまうので無理です」

俺「じゃあ応えられる範囲で」

娘「そうですねぇ…」

娘「そういえばあたし、中学の時虐められて不登校になってたんですよ」

俺「そうなの?なんで?」




161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:46:29.66
ID:S6PiNjKw0

娘「理由は物凄くくだらないです。友達が好きな人がいるのに他の人に告白されてとりあえず付き合って、
  後になってからその好きな人に告白されて別れてその人と付き合い始めて、
  泣いていた元カレを見て不誠実だと問い詰められたら虐められるようになって、それから不登校になりました」

俺「処女厨で変に純愛願望のある俺の娘らしい理由だな…」

娘「貴方なんかと一緒にしないでください」

俺「…………」

娘「でも、ちょっと前に高校に復学するようになってから友達も出来て、最近になって素敵な彼氏も出来ました…」

俺「彼氏出来たの!?」

娘「やっぱり驚くんですか?未来のお父さんも最初は凄く驚いてましたよ」

俺「そりゃ…ねぇ…」

娘「未来のお父さんも、最初は戸惑ってたけどとっても喜んでくれましたよ」

俺(これだけ可愛いんだから彼氏が出来ない方がおかしいか…)




163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:52:02.45
ID:S6PiNjKw0

俺「彼氏、どんな人?」

娘「真面目で誠実で…優しくてとってもいい人です…」

娘「でも…彼氏も友達も出来て、ようやく毎日楽しくなるかなぁって思った矢先に変な神さまが現れてこれですよ?本当酷いですよ…」

俺「そっか…」

娘「どうして、こうなっちゃったんだろう…」

俺「なんでだろうなぁ…」

娘「…………」

俺「なあ。君が不登校になった時、君のお父さん…その、未来の俺は君になんて言っていた?
  頑張れとか、世の中に出たら辛い事なんていくらでもあるとか、
  そのくらいでヘコたれたらまともな大人にはなれないとか言ったり、辛い目に逢ってた君を無視したりしてた?」




164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:54:36.38
ID:S6PiNjKw0

娘「いいえ、嫌なら別に学校なんて通わなくてもいい。
  無理して通っても絶対にロクな事にはならないって言ってくれました」

俺「そっか…そうだよな…」

娘「お母さんも、無理してあたしを学校に通わせようとはしませんでした」

娘「でも、復学する時は二人とも手助けしてくれました…」

俺「俺と脳内彼女はさ、未来だとちゃんといい親をやれてるかなあ…?」

娘「これ以上なく…いい親でし」

俺「そうか…」

娘「はい」


ガタン

娘「あ、誰か帰ってきましたよ」




165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 19:59:15.67
ID:S6PiNjKw0

父「母ー!母ー!いないのかー!?」

俺「どうやら父さん見たいだな」

娘「そのようですね」

父「おい!母!どこだ!」

娘「なんだか様子が妙ですね」

俺「そうだな…」

娘「何か心当たりでもあるんですか?」

俺「昔さ、母さんがよく自殺するぞって父親や俺を脅して仕事とか学校中に呼び出す事があって、その時の様子とよく似ている…」

娘「色々と苦労したんですね…」




166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:02:21.70
ID:S6PiNjKw0

ガタン

母「……」

父「母!今までどうしたんだ!?探してたんだぞ!?」

母「……」

父「お腹の子もいるんだぞ?もっと大事にしないと…」

母「うるさいわね!今まで他の女と会いに行ってた癖に!」

父「あれはもうとっくの昔に終わったってこの前も…」

母「じゃあ今までどこに行ってたの!?私が電話してもすぐに帰ってこなかったじゃない!?」

父「仕事が抜け出せなかったんだよ…」

母「私が大変な時に貴方は仕事をしてたの!?私が死んだらどうするの!?」

俺(…………)

娘(…………)




168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:06:01.84
ID:S6PiNjKw0

母「大体貴方はいつもそう!私が大変な時に限っていつもいないし、こんな貴方との間に生まれるなんて子供も可哀そうよ!」

父「なんて事を言うんだ!」

母「私みたいな精神障害者と結婚して今更後悔したの!?貴方がお情けで結婚した癖に!?だから今更仕事や他の女の所に逃げるの!?」

父「俺がいつそんな事をしたっていうんだ!?」

母「いつだってそうだったじゃない!今日だってそうよ!」



娘「あの…お爺ちゃんとお婆ちゃんって、いつもあんな感じだったんですか…?」

俺「荒れてる時は…大体あんな風…」

娘「本当に大変だったんですね…」




169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:12:37.16
ID:S6PiNjKw0

俺(母親に至っては、俺が中学上がる時に檻の付いた立派な精神病院に閉じ込められる羽目になったしなぁ…)

娘「あ、どうやらお婆ちゃんがさっき書いた手紙に気付いたようです…」


母「あ…これって…貴方が書いてくれたの…?」

父「は?なんだそれは…」

母「『あの女とは完全に縁が切れた。だから信じてくれ。
   妊娠して色々と不安になるのはわかるけど生まれてくる子供の為に薬だけはちゃんと飲んでくれ。母、愛している。』って…」

父「お、おう?」

母「ごめんなさい!私、貴方がこんなに私の事を思ってるのに沢山酷い事言って!」

父「あ、ああ?わかればいいんだよ」

母「これからはお腹の子の事も大事にするわ…愛してるわ貴方」


娘「これで良かったんですかね…?」

俺「…………」

娘「とりあえずこっそりとここから出ましょう…」

俺「ああ…」




172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:16:39.15
ID:S6PiNjKw0

屋外

娘「神さまのメモ曰く、これで貴方が流産する世界線への分岐はなくなるそうです」

俺「そうか…」

娘「やっぱり、辛いですか…?」

俺「まあね…閉鎖病棟に入ってから母さんとは全然会ってなかったんだけど、久々に見たら相も変わらず酷くって…」

俺「ただでさえ酷かったけど、婆ちゃんが死んだり俺が反抗期になったり色々あってさ、母さん本当におかしくなって結局は一生出られなくなったんだよね…」

娘「…………」

娘「母に、会いに行きましょう」

俺「え…?」

娘「メモに書いてあります。母が死ぬ分岐を無くすには、今からとある病院に行く必要があるそうです」




174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:23:01.49
ID:S6PiNjKw0

娘「神さまの地図によるとこの病院、結構距離が遠いみたいですね」

俺「タイムマシンでそこまでワープ出来ないの?」

娘「残念ながら、そこまで設定されてないみたいですね」

俺「どこでもドアみたいな便利アイテムは?」

娘「そんなのある訳ないじゃないですか」

俺(ってか未来人でもどこでもドアは知ってるんだ)

娘「仕方ないです。タクシーで行きましょう」

俺「待って。君この時代のお金持ってるの?」

娘「大丈夫です。ちゃんと野口の1000円を持ってきました」

俺「この時代じゃ野口の札は使えないよ!」

娘「え…本当ですか…」

俺「どうしよう…旧札なんて財布にあったかなぁ…」




176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:29:58.72
ID:S6PiNjKw0

病院

俺「冷静に考えたら、バスなら硬化で済むから旧札とか関係ないじゃん…」

娘「そうですね」

俺「で、この後どうするの?」

娘「えっと、お母さんはこの時期既にもう生まれた後で、この病院にいるみたいですね」

俺「脳内彼女って俺より誕生日早かったんだ…知らなかった…」

娘「あとどうやら未熟児だったみたいですね」

俺「え?そんな設定俺は付けた覚えないよ?」

娘「設定じゃなくて事実です。脳内彼女は貴方の妄想上の存在ではないと言う事を忘れたんですか?」

俺「あ…そうだったな…」

娘「なんでもお母さんはここで栄養剤の投与ミスのせいで死ぬことになってるみたいですね」

俺「なんだよそれ!いくらなんでも酷過ぎるだろ!」

娘「母が死ぬ世界線だと一応ニュースにもなったらしいです。もっとも医師が謝罪しただけで済んだみたいですけど」

俺「そんなのってないだろ!人の命を何だと思ってるんだ!」




179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:35:01.96
ID:S6PiNjKw0

娘「落ち着いてください。今はここの病院の医者に文句を言ってもしょうがないです」

俺「そんな事言われても…」

娘「あたしだって納得いきません。でも今から変えれるんです。だから落ち着いてください」

俺「…………」

娘「貴方のいた世界のお母さんの死亡原因はそうなりますが、今からあたし達が行動したら変わるんです」

娘「とにかく、お母さんを救う為にもあたし達は行動に移りましょう」

俺「わかった…」

俺「で、どうするの?」

娘「まず病院に忍び込みます」




183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:38:55.37
ID:S6PiNjKw0

病院内

俺「なあ、忍び込んだのがバレたら大変じゃない?」

娘「これも人命救助の為です」

俺「君未来から来たんだからさ、光学迷彩とかそういう便利アイテム持ってないの?」

娘「未来がそんなに便利になってる訳ないじゃないですか」

俺「本当未来って夢がないなぁ…」

娘「何言ってるんですか?未来を勝ち取る為にあたし達は今こうしているんですよ?」

俺(なんか今、ちょっとカッコいい台詞言ってた…)

娘「ありました!母のいるベッドです!」

娘「ここに書いている栄養剤投与の為の書き間違えた用紙を、神さまに渡されたメモ用紙に書いてある通りに訂正します」

俺「ああ…」

娘「書き終えました。長居は無用です。帰りましょう」

俺「ちょっと待って…」




185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:43:01.78
ID:S6PiNjKw0

娘「どうかしました?」

俺「…………」

脳内彼女「くー…くー…」

俺「…………」

俺「この赤ちゃんが、将来俺の彼女になって、結婚して、お嫁さんになってくれるのか…」

娘「そう…ですね…」

俺「この子が大きくなったら俺と付き合って、デートして、手を繋いだりキスとかするんだ…」

俺「俺、ちゃんといい彼氏になれるかなぁ…」

娘「なれますよ。いい旦那にも、いい親にも」

俺「そう…だよな…」




188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:48:57.55
ID:S6PiNjKw0

屋外

娘「これで貴方もお母さんもどちらも死なない世界線への可能性が構築されました」

俺「じゃあ、俺と脳内彼女は二人出会って幸せになれるのか?」

娘「ええ、そうです。あたしもちゃんと生まれてくることが出来ます」

俺「そうとわかったら早く未来に戻ろう!」

娘「そうは行きません」

俺「どうして!?」

娘「神さまの書いたメモ用紙に書いてありました。この二人が同時に生きる事が出来る世界線が構築されたとしても、二人が出会わなければ同じ事になってしまうと」

俺「それなら、どうしろと…」

娘「見届けるんです」




189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:51:59.94
ID:S6PiNjKw0

十数年前

俺「ここは…」

娘「学校…ですね…」

俺「暑いな…」

娘「どうやら夏のようですが…」

俺「…………」

娘「どうかしましたか?」

俺「今、カレンダーの日付を見た…」

娘「そうですか…」

俺「あの日だ…」

娘「貴方の気持ちもわかりますが、万が一昔の貴方と今の貴方が出会ったらタイムパラドックスが起きるので今は隠れましょう…」

俺「あ、ああ…」




190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 20:57:38.30
ID:S6PiNjKw0

娘「メモには『三限目の後の休み時間、男子更衣室の前、見届けろ』としか書いてありませんが、貴方には意味がわかりますか?」

俺「ああ…わかってる…」

娘「……そうですか」

娘「授業が終わった後の男子生徒達が来ましたね」

俺「ああ…あの中に俺もいる…」

娘「いましたね…」


俺(中学時代)「……」


娘「何事もないようですが…」

俺「いや、ここからだ…」




192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:02:46.36
ID:S6PiNjKw0

体育会系「おい俺!てめぇふざけんなよ!?」

俺(中学時代)「え?な、何が…?」

体育会系「調子こいてんじゃねーぞ!てめぇのせいで水がかかっただろうが!」

俺(中学時代)「あ、ごめんなさい…すみません…」

体育会系「ふざけんなよ!」ボカッ!

俺(中学時代)「痛っ!」

体育会系「いたっ!じゃねーよ!」ボカッ!

俺(中学時代)「い、痛いよ…やめてよ…」

体育会系「ぎゃはははwwww皆聞けよwwww痛いよwやめてよだってさwwwwww」ボカッ!ボカッ!

「だせぇwwwww」「きめぇwwwww」「ウケルわーwwwwww」「あははははwwwwwww」

俺(中学時代)「うぐっ…」




194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:06:46.43
ID:S6PiNjKw0

娘「酷いです…」

俺「ああ…」

娘「見届けるって、この事だったんですか…?」

俺「…………」



俺(中学時代)「やめて…お願いだから…」

体育会系「おいお前らwwwwやめてほしいってさwwwwwどうする?wwwwwww

「やめるとかねーわwwwwww」「もっとやれよwwwwwww」

体育会系「だってよwwwwwwwオラッ!」ボキッ!

俺(中学時代)「あ”あ”ー!」

体育会系「あれ?wwww今いい音なったんじゃねwwwwww」

「いいぞwwww」「もっとやれwwwww」「ぎゃはははwwwwwww」

体育会系「おらよっwwwwww」

俺(中学時代)「うぐ…」




196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:12:09.46
ID:S6PiNjKw0

体育会系「あーあ、殴ってたら疲れたわーwww」

俺(中学時代)「ううっ…」

「見ろよこいつwwwうずくまって泣いてるぞwwww」「だっせぇwwww」「死ねばいいのにーwwwwww」

俺(中学時代)「ぁ…はぁ…はぁ…」

「這いつくばって歩いてるよwwwww」「みっともねぇwwwww」「気持ちわりぃーwwwwwww」

俺(中学時代)「うっ…うっ…」




娘「なんですかこれ…」

俺「…………」

娘「なんで誰も助けようとしないんですか…?」

俺「関わりたくないからだよ…」

娘「どうしてあんな事を皆平気で出来るんですか…?」

俺「楽しいからだよ…多分…」

娘「だからって、こんな事…」

俺「人に傷付けられるのは凄く辛い事だけど、自分は傷つかないで人を傷付けるのは楽しい事だから…」




200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:18:35.64
ID:S6PiNjKw0

俺(中学時代)「はぁ…はぁ…」 ズルズル

親友「あ…」

俺(中学時代)「た…タス・・・け…」

親友「……」

俺(中学時代)「たす…けて……」

親友「…………」

俺(中学時代)「たすけて…」

親友「…………」スタスタ

俺(中学時代)「…!?」


俺「……」

娘「泣いて…いるんですか…?」

俺「…………」

娘「友達…だったんですか…?」

俺「親友…だった…」

娘「…………」




204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:22:57.10
ID:S6PiNjKw0

俺「もう…帰ろうよ…」

娘「え…?」

俺「こんなの見て…なんになるんだよ…」

俺「悲しくなる、だけじゃないか…」

娘「でも…」

俺「辛くなる…だけじゃないか…」

娘「待って…ください…」

俺「帰ろうよ…」

娘「まって!」


脳内彼女「あ…」

俺(中学時代)「うぅ…うぅ…」




209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:28:30.45
ID:S6PiNjKw0

脳内彼女「大丈夫…?」

俺(中学時代)「うぅ…ううう…」

脳内彼女「どうしたの?どこか痛いの?」

俺(中学時代)「ぁぁ…ぅぅ…」

脳内彼女「待ってて!今すぐ保健室に連れてくから!」

俺(中学時代)「ぁ、ああ…」



俺「なに…これ…」

娘「お母さん…」

俺「俺…こんなの知らないよ…」

俺「なんだよ…これ…」

娘「お父さんがよく言ってた…自分が本当に辛い時に、お母さんが助けてくれたって…」

俺「……」




212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:35:23.18
ID:S6PiNjKw0

屋外

娘「お父さん、ちゃんとお母さんと出会えたね…」

俺「そう…だな…」

娘「お父さんね、あれからお母さんの事好きになるみたい…」

俺「そう…か…」

娘「信じていた親友にも見捨てられて、辛くて辛くて堪らなくてどうすればいいかわからない時に、お母さんだけは助けてくれたって…」

俺「…………」

俺「あの後さ、誰も俺の味方をしてくれなかったんだよ…」

娘「え…?」

俺「一応俺を殴りつけた奴の親が俺の家まで来て謝りに来たんだけどさ、父さんは『所詮は子供のやった事だ』って言って、全部流しちゃって」

俺「俺がもう学校なんて行きたくないって泣きながら言うと、『世の中に出たら辛い事なんてもっといっぱいある!』って、
  俺を殴った奴にもその親にも監督不届きだった教師にも怒鳴らなかったのに、俺だけには怒鳴りつけてきて…」




216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:39:43.67
ID:S6PiNjKw0

俺「嫌々学校に通い続けたんだけどさ、卒業するまでずっとこの事を馬鹿にされ続けて、親友とも結局絶交して、教師にも事を荒立てたくないからって無視されて…」

俺「誰かに慰めてもらいたかったのに、誰も慰めてくれないで、一人で毎晩泣いて…」

俺「あの時もし誰かが『大変だったね…』『辛かったね…』って、慰めてくれればよかったなって…
  ずっと後悔し続けて生きてきて…」

俺「何か、誰か、とにかく一つでもいいから、誰かの好意に触れたかったんだ…
  一番辛い時に支えてくれる誰かの存在が欲しかったんだ…」

娘「でも…お母さんだけはお父さんの味方をしてくれたよ」

俺「俺にはその記憶がないよ…」

娘「これから出来るんだよ」

俺「本当に…出来るのかなぁ…」

娘「行こう。次で最後だよ」




218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:42:35.94
ID:S6PiNjKw0

十数年前

娘「ここも…学校?」

俺「俺が通っていた高校だ…」

娘「放課後…みたいだね…」

俺「ああ…」

娘「メモには屋上に行けって書いてあるけど、鍵とか掛かってないかな?」

俺「行こう…」




223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 21:49:49.87
ID:S6PiNjKw0

屋上前

娘「鍵、開いてるね…心当たり、ある?」

俺「いや、ない…」

娘「まって、誰かいる…」



脳内彼女「どうしたの?こんな所に呼び出して。まさか愛の告白とか?」

俺(高校時代)「…………」

脳内彼女「ちゃんと言ってくれなきゃわからないよ」

俺(高校時代)「俺…その…」

脳内彼女「うん」

俺(高校時代)「ずっと、脳内彼女にお礼を言いたかった…」

脳内彼女「お礼?」

俺(高校時代)「あの時、助けてくれたお礼…」




230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:08:31.92
ID:S6PiNjKw0

脳内彼女「あんなの別にいいのに」

俺(高校時代)「良くないよ…」

脳内彼女「困ってる人がいたら助けるのが当然だよ」

俺(高校時代)「俺にはその当然の事すらやってくれた人が一人もいなかったんだよ…脳内彼女以外は…」

脳内彼女「…………」

俺(高校時代)「俺、多分脳内彼女がいなかったらロクな人生を歩んでなかったと思う…」

俺(高校時代)「誰も俺の事なんて構ってくれなかった、誰も俺の事を大事にしなかった…辛い時に誰も俺を慰めてくれなかった…」

俺(高校時代)「親友にも見捨てられて、教師にも親にも無視されて、自分も皆の事も大嫌いになりそうだった…」

俺(高校時代)「でも脳内彼女は違った。俺の事を慰めてくれた。大事にしてくれた…こんな俺なんかでも、優しくしてくれた…」

俺(高校時代)「だから…大好きです…」




231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:15:05.31
ID:S6PiNjKw0

脳内彼女「そっか…」

俺(高校時代)「俺、脳内彼女の事が大好き」

脳内彼女「うん」

俺(高校時代)「もし、脳内彼女がよかったら…付き合って欲しい…」

脳内彼女「いいよ」

俺(高校時代)「本当に…いいの?」

脳内彼女「いいよ、俺となら。あたしも嬉しい」

俺(高校時代)「俺なんかでいいの…?こんな俺なんかで本当にいいの…?」

脳内彼女「いいよ。あたしだって、俺の事が大好きだもん」

俺(高校時代)「本当に…本当にいいの…?」

脳内彼女「もう…泣かないでよ…」

俺(高校時代)「だって俺…今までずっと一人ぼっちで…ずっと寂しくって…

脳内彼女「これからは、ずっと一緒だよ」



俺「……」




232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:19:50.72
ID:S6PiNjKw0

娘「この日から、二人は付き合い始めるんだね…」

俺「うん…」

娘「二人は付き合って、結婚して、あたしを生んで、幸せな家庭を作るんだ…」

俺「うん…」

娘「二人とも、幸せそうだったね…」

俺「うん…」

娘「帰ろうか…」

俺「うん…」




234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:26:19.74
ID:S6PiNjKw0

娘「貴方の世界線はこれで完全に改変さて元あった形へと変わった。だから家に帰ったらお母さんが貴方の事を待っている筈だよ」

俺「うん…」

娘「元合った形へと改変された世界線では貴方もお母さんも死ななくて済む。生まれる前や生まれてすぐに死ぬこともない」

娘「貴方とお母さんが出会って一緒に幸せになる世界線は完全に同期されたの」

俺「なあ…俺達、ちゃんと俺の世界線でもちゃんと結ばれるかなあ…?」

娘「結ばれるよ。きっと」

娘「だって貴方は、あたしの存在も救ったんだもん」

俺「そうだったな…」




237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:31:24.13
ID:S6PiNjKw0

現代
娘「あ…」

俺「どうした?」

娘「さっきまであんなにやつれてたのに…今はもう清潔感のある顔立ちになってる…」

俺「え?本当?」

娘「ほら」 つ鏡

俺「うわっ!誰これ!」

娘「これもきっと、世界が元の形に戻ったお蔭だよ」

俺「そうか…俺達、やり遂げたんだな…」

娘「そろそろお別れだね…」

俺「うん…」

娘「名残惜しいけど、この時代に留まってる訳にはいかないから…」

俺「お父さんとお母さんによろしくな…あと彼氏とも仲良くな…」

娘「うん。じゃあね」

娘「未来で会おうね。お父さん」

そうして娘は未来へと帰って行った




241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:34:29.13
ID:S6PiNjKw0

そして俺は…

俺「ただいま」

脳内彼女「おかえりなさい」

俺「脳内彼女…」

脳内彼女「どうしたの?しんみりした顏して」

俺「本当に脳内彼女なんだよな?」

脳内彼女「何言ってるの?あたり前じゃない?」

俺「妄想じゃないんだよな!?ちゃんと生きてるんだよな!?」

俺「何言ってるの。あたしはずっと俺と一緒だよ」

俺「そうだよな…そうなんだよな…」

俺「そうだよ。だから安心して」




245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:37:58.42
ID:S6PiNjKw0

オッサン「はいドーン!」

俺「え…?」

オッサン「はい、もう恋愛ごっこはおしまい」

俺「え?誰、あんた…?」

神さま「俺はあんたらの言う所の神さまだよ」

俺「え?神さま?何言ってんのオッサン?
  ってか脳内彼女は?俺の脳内彼女は?」

神さま「あーもういい!見苦しい!」

神さま「折角こっちがチャンスを与えて上げたけどこのザマかよ。やっぱりゴミクズニートは駄目だな」




247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:42:00.51
ID:S6PiNjKw0

神さま「何が俺の脳内彼女だよ。馬鹿か。気持ち悪い」

俺「え…どういう事…これ…」

神さま「いいか?お前みたいなクズの脳みそでもわかるように説明してやるからよく聞けよ?」

神さま「俺はな、お前みたいなゴミクズのみたいな人間にチャンスを与えるのが仕事なの」

神さま「だけどあんまり過剰なチャンスを上げたら本当に頑張って成功した人間に申し訳ないだろ?だから俺はお前の脳内彼女の存在を消し去ってお前の社会復帰を促したって訳」

神さま「普通こんだけの事やる神さまは俺くらいしかいないよ?お前みたいなコンビニのバイトすらも受からないようなクズ相手にだよ?」

神さま「だけど何お前、脳内彼女が実在する?挙句脳内彼女の娘?ABCの別の世界線?」

神さま「馬鹿かお前、現実逃避すんのもいい加減にしろ」




253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:47:55.13
ID:S6PiNjKw0

神さま「大体さ、お前の自己分析ってあれなんだよ?虐めにあった。家庭環境が悪かった。親に無視された。誰にも優しくされなかった。誰も俺を慰めてくれなかった?」

神さま「甘ったれんのもいい加減にしろよ?なんでも間でも他人のせいにするんじゃない。元はというとお前が糞人間なのが全部悪いんだろ?」

神さま「大体人の情を求めていいのは普通の人間だけなんだよ。少なくともお前みたいなどうしようもない屑じゃない」

神さま「それなのにお前ときたらなんだ?誰かに優しくされたい?慰められたい?抱きしめられたい?キスしたい?結婚したい?家庭を持ちたい?ふざけんなよカス」

神さま「お前みたいなクズにそんな幸せ与えたらこの世の中で普通に頑張ってる人間に申し訳ないだろ。何事も他人のせいにしないで少しは自分を見直す努力をしろ」

神さま「あ?もうしてる?足りねえよ全然。お前程度の努力なんて努力でも何でもねえよ」

神さま「お前みたいなゴミ虫は常人の1000倍は努力しねえと真人間になれねえんだよ。そういう文句なら真人間になってからしろ」

神さま「駄目人間の分際で好きな日音t幸せになりたいなんてムシのいい事言ってるんじゃねえ。お前は生きているだけでこの世にとっては迷惑なんだよ。わかったかド低能が」

俺「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」




256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:52:09.04
ID:S6PiNjKw0

神さま「あーあ、壊れちまったよ」

神さま「こういうクズは自分は悪くない。周りの環境や人が悪かったんだ。誰かが何かさえしてくれれば自分もまともになれたって言って自分を正当化しないと自己を保てないからなぁ」

神さま「第一社会に馴染めないのも虐められるのも、多数派に回ればそっちの方が正義だろ。そんな事もこいつはわからないで都合のいい事ばかり言いやがって」

神さま「大体脳内彼女なんて気色の悪い物に依存して辛うじて生きてるような時点で死んだ方がマシなクズだって言うのに」

神さま「でも俺も職業柄人を殺すのは良くないからなぁ」

神さま「つーことでリセーットぉ!」




258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:54:29.48
ID:S6PiNjKw0

俺「ただいま…」

脳内彼女「おかえりなさい」

脳内彼女「どうしたの?元気ないね?」

俺「バイトの面接が上手くいかなくってさ…さっきも不採用の電話が来て…」

脳内彼女「今は不景気だからね。仕方ないよ」

俺「でもさっきの面接でも言われたんだ。職歴のない俺みたいなニートは要らないって…」

脳内彼女「大丈夫だよ。俺ならきっといつかいい仕事が見つかるよ」

俺「ありがとう。脳内彼女にそう言って励まして貰えると俺も頑張れるよ」

俺「いつもありがとうな…」

脳内彼女「お礼なんていいのに」

俺「とにかく早く脳内彼女の応援にも応えられるように、明日の面接も頑張るよ」


    完




267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:59:16.90
ID:S6PiNjKw0

誤字脱字が多かったですが皆さん応援ありがとうございました
妄想もいいですけど程々にしましょうね

ちなみに私は仕事にも恵まれ可愛い奥さんもいて最近可愛い娘を出産したので、この話に私はまったくもって関係ありません
ここに書いた話も全て嘘っぱちのフィクションなので私の人生には何の関係もありません




269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/11/14(木) 22:59:50.28
ID:bJysfwUZ0

環境で人となりは変わるし確定しちゃうのは仕方ないと思うけどなぁ
もちろんそいつの人間性にもよるけど、生まれた環境って本当にでかいと思う


いい人間に出会えとはよく言うが本当にその通りだと思うわ


※スマステで話題のデジタル計量器「フランカ」倒れないマグカップ「マイティマグ」収納出来る水筒「ヴィヴシリコンボトル」
※超おすすめ大人気スレから読む
■嫁が「実は罰ゲームであなたと結婚したの」とか言い出した
■彼女にプロポーズしたらいつの間にか別人にすり替わっていた
■バイトの超可愛い後輩が強者だった
■あるところに、普通の童貞がいました。
■ブラックなのか判らないけれど社員が逃げた
参照元:俺「ただいま…」脳内彼女「おかえりなさい」
■昨日意味も分からずに異性に「月が綺麗ですね」って送った者だが
■女子高生にスライディングしたら付き合うことになった話
■同じ大学の女の子がおっぱいくっつけてくるんですが脈ありですか??
■変態の俺が助けた女の子に惚れられてしまった
■心霊スポットで友達にドッキリ仕掛けたら大惨事になったwwwwww


俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔しているH [ 春日部タケル ]



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posted by 昨日みた明後日の夢 at 09:00 | Comment(1) |日記|道草|人気記事はこちら|はてブ
この記事へのコメント
  1. 神様のラストのコメントがゆとり新人を説教する上司の様だ
    恐らく作者は上司サイドだな
    Posted by at 2013年12月05日 01:07
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