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2011年08月22日

女妖怪「わ、私を呼び出した代償が“童貞”だと・・・!?」

女妖怪「わ、私を呼び出した代償が“童貞”だと・・・!?」

1: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/20(土) 23:59:50.01
ID:C1JUJgKH0

男「う、うん」

女妖怪「な……、なっ……」

男「まあ落ち着けって、な」

女妖怪「な。ではない!」

女妖怪「妖怪呼び出すのに童貞を代償にするあほうがどこにおるか!」

男「いやまさか本当に呼び出せるとは思ってなくてな」

女妖怪「わ、わかっているのか!?」

女妖怪「私は妖怪の中でも超超超大物なんだぞ!!」

男「そ、そうなの? 君、すごいんだ」

女妖怪「こ、このたわけがぁああ!!!!」

※最後から読む
■女妖怪「わ、私を呼び出した代償が“童貞”だと・・・!?」『完結』
※おすすめスレから読む
■いじめから助けてくれた子のことを話したい


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7: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:02:03.68
ID:nfJWfDKY0

男「まあそう怒らないで」

女妖怪「これが怒らずにいられるか!」

男「うーん……、そういわれても」

女妖怪「ふん、まあ良い。貴様なんぞ食い殺してやる。それで終いだ」

男「え。でももう召還しちゃったから……」

女妖怪「…………む、む……!? く、食えないっ」

男「ほっ……。そうだよね」

女妖怪「むっ! むっ!」

男「どーどー」

女妖怪「き、貴様ぁ……!」




19: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:06:54.69
ID:nfJWfDKY0

男「ほら、お茶でも」

女妖怪「……うるさい」

男「お、おかしもあるぞ」

女妖怪「……うるさい」

男「童貞もあ……、痛てッ!」

女妖怪「ふん、頬を引っ叩く程度ですませたことをありがたく思え」

女妖怪「次はないぞ」

男「す、すいません……」

女妖怪「……」

男(あ、でもお菓子とお茶には手つけるんだ)




31: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:12:15.87
ID:nfJWfDKY0

男「……」

女妖怪「……」

男(どうしようこの空気)

ドンッ

男「な、なんだ?」

女妖怪「ん」

男「あ、お茶のおかわりね……」

女妖怪「ん」

男「ど、どーぞ……」

女妖怪「うむ」

ズズズ……




32: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:16:48.38
ID:nfJWfDKY0

男「それで、童貞の引渡しは――」

女妖怪「次はないといっただろう」

男「う、す、すんません……。でも」

女妖怪「いまはいらぬ」

女妖怪(そもそも私を童貞だけで召喚できるとは思えん)

女妖怪(なにか裏があるはず)

女妖怪「とりあえずしばらく憑いていてやる」

男「いいのか?」

女妖怪「貴様の童貞などもらいとうないわ」

男「そ、そうか」




34: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:19:53.99
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「して、私を召喚したくらいだ」

女妖怪「それ相応の望みがあるのだろ。言ってみろ」

男「あー、えっと」

男「身の回りの世話……とか」

女妖怪「もう一度いってみよ」

男「身の回りの世話、とか」

女妖怪「……は?」

男「いやほら、呼び出せるとは思ってなくてさ、何も考えてなかった」

女妖怪「でていきます」

男「ちょ、ちょっと!」

女妖怪「いやじゃー! こんなやつが主なんていやじゃー!」

男(だだっこ!?)




39: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:25:50.80
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「本気でいうとるのか貴様」

男「いやまあ、うん」

女妖怪「……くそっ、なんでこんなやつが」

女妖怪(だがしかし、私も選んでられぬか……)

女妖怪(召喚されただけ良しとしよう……こんなやつだが)

男「とりあえず、今日はもう遅いし、ねよう」

女妖怪「ふむ」

男「あ、布団一枚しかない」

女妖怪「貴様はソファで寝ろ」

男「はい……」




41: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:28:36.46
ID:nfJWfDKY0

――翌朝

男「む……、む?」

男(あれ? 俺昨日ふとんで寝たっけ?)

女妖怪「起きたか」

男「だれ!?」

女妖怪「貴様が呼び出したんだろうが」

男「あ、そっか、そういえば」

女妖怪「まったく。ほら、朝食だ」

男「おお」




44: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:32:11.83
ID:nfJWfDKY0

男「ところで俺、なんでふとんで?」

女妖怪「昨日ふとんでねたんじゃろ」

男「いやソファで寝ろって君が……」

女妖怪「うるさいな、細かい男は嫌われる」

女妖怪「しゃべってないでさっさと食え」

男「……」

男(そうか、こいつ……)

男「おう、ありがとう」

女妖怪「ふん」




48: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:37:37.69
ID:nfJWfDKY0

男「ごちそうさま。おいしかった」

女妖怪「うむ」

男「なんか……、悪いな」

女妖怪「仕方なかろ。呼び出されてしまったものはどうしようもない」

男「そっか」

男「……しかし妖怪というわりに、なんかすっごい現実感あるっていうか」

男「ふわふわしてないね、君」

女妖怪「貴様が呼んだ時点で人化してるからな」

男「なにそれ」

女妖怪「人と契約したら、不都合がないようにこうなるよう決められている」

女妖怪「本来の姿では、人里におりれぬからな」

男「へー」




49: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:42:42.91
ID:nfJWfDKY0

男「っていうことは、今は人とおなじってこと?」

女妖怪「うむ。今は普通の人間の女じゃ」

男「おお……」

女妖怪「なぜ目をそらす」

男「あ、いや、妖怪じゃなくて人間の女性って思うと、なんか、な?」

女妖怪「童貞を代償にしたやつがよく言うわ」

男「すんません……」

男「あ、とりあえず俺、仕事いかなきゃ」

女妖怪「私はどうする」

男「んー、留守番、かな」

女妖怪「了解した」




53: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:52:51.05
ID:nfJWfDKY0

男「おはよーございまーす」

女「お、おはよう……ございます」

男「あ、女さんおはよう。……あれ? 顔色悪いですね」

女「い、いえ、大丈夫ですよー……」

男「そうですか? 結構つらそうに見えますけど」

女「あはは、寝不足なんですよー」

男「そ、そですか。無理しないでくださいね」

女「……はい」

男(……? なんだろ、あれ)




55: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 00:58:39.44
ID:nfJWfDKY0

男「ただいまー」

女妖怪「む、やっと帰ったか」

男「ん? ああ」

女妖怪「この家で一日過ごすというのは、実に退屈であったぞ」

男「一日? 外でてもよかったのに」

女妖怪「貴様が留守番しろと言うたのだろうが」

男「あ……」

男(そうか、言ったことをそのまま……)

男「わ、わるい。明日からは外でてもいい」

女妖怪「む、そうか? 分かった」

男(すごいうれしそうな顔するなぁ。よっぽど退屈だったのか)




59: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:04:43.01
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「夕飯はれーぞーこにあったありあわせでつくっておいた。食え」

男「お、ありがたい」

女妖怪「ふらいぱんも、でんしれんじも、便利じゃった」

男「あ、これ冷凍のか」

男「意外と人間のものになれてるんだな」

女妖怪「妖怪も時代に取り残されてはいかんからな」

女妖怪「ときたま人間の世を見物することもある」

男「へー……って、え?」

男「てことは、普通に妖怪も人の中に混じってるって事?」




62: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:13:15.17
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「うむ。といっても、妖怪は普通人になど見えぬ」

男「あ、そうなのか。よかった」

女妖怪「だが私みたいに人化していると、人でも見れるぞ」

男「やっぱそうだよね。今は普通の人間っていってたし」

女妖怪「うむ。だから、見える妖怪はおおむね人と契約している」

女妖怪「人化は人に呼び出されて初めて成立するものだからな」

女妖怪「化けるのとは違う」

男「ふむ」

男「じゃああれも、召喚されてたんかな……」

女妖怪「む?」




64: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:17:51.70
ID:nfJWfDKY0

男「いや、仕事場の知り合いの背中にさ、なんか変なのいたんだよね」

女妖怪「というと?」

男「んー、小人みたいな? あれも人化でいいの?」

女妖怪「小人?」

女妖怪「人化はそのまま、人になるのだ。それはない」

男「え……」

女妖怪「たぶん、貴様は見えるようになったんじゃろ。妖怪を」

女妖怪「私を召喚したせいで」

男「ああ、そういうことか……」




67: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:23:28.95
ID:nfJWfDKY0

男「ってそれ、女さん憑かれてる!?」

女妖怪「そうなるな」

男「そ、そうか、だから体調わるそうだったんだ……」

男「とってあげたりできない?」

女妖怪「できる」

女妖怪「だがむやみにほかの妖怪に手をだすものではないぞ」

女妖怪「やぶ蛇になりかねん」

男「うーん……」

女妖怪「それより食え。飯はさめたらうまくない」

男「うーん……」




70: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:28:22.34
ID:nfJWfDKY0

男「おはよーございまーす」

女「お、おはよう、ございます……」

男「女さん、やっぱり調子悪そうですね」

女「えっ? い、いえ、そんなことないですよう」

男「ふむ……」

男(うーん、いるなあ。小人)

男(あ、目があった)

女「どうしました?」

男「いや、なんでも。仕事しよう仕事」

女「はい」




71: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:31:57.06
ID:nfJWfDKY0

男(さすがに小人さんがついてますよ、なんていえない)

男(いたすぎる)

男「うーん」

同僚「どうした、考え事か?」

男「ちょっとな」

同僚「彼女でもできたか」

男「まさか」

男「あ、女さんの住所ってしってる?」

同僚「え、あいつに興味あんの?」

男「い、いや……」

同僚「俺はしらねーなあ。直接聞いてみ」

同僚「でも社内恋愛は大変だぞ」

男「いや違うって……」




74: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:37:32.88
ID:nfJWfDKY0

男(と、いうことで……)

男(退社した女さんの後をつけているわけだが)

男(これでは完全にストーカーである)

男(見つかったらやばいな)

男「あ、あのアパートか」

男「二階建てのよくあるやるだな。うちと同じ感じだ」

男「お、入った。一階の角の部屋か」

男「一人暮らしか……?」

男「って、なんか本当にストーカーっぽいからやめよう」

男「とりあえずどうするか。そのまま尋ねるのもなんか変だし……」




77: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:45:47.54
ID:nfJWfDKY0

男(しかたなかった)

男(直接尋ねることができなかった)

男(庭があった。窓があった)

男(ならそっちからのぞくしか……!)

男(ええい、ちょっと確認するだけだ!)

男「……?」

男(なんだこれ、部屋が煙に囲まれてる?)

男(これ、やばいんじゃ――っ!!!)

男「うわっ!」




78: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:50:54.34
ID:nfJWfDKY0

男「いてて……」

女「……っ……っ」

男「ん……?」

男(部屋? いやなんか、ちがう? どこだ?)

女「あ……はあ……」

男「お、女さ……!?」

男(裸!? え、でも、それ……っ)

男(じ、自慰……!?)

男「ご、ごめ――!?」

女「い、一緒に、し、しよ……」

男「なっ」

女「ね……」




84: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 01:58:12.67
ID:nfJWfDKY0

男(押し倒されても抵抗できない……)

男(男ってつくづく馬鹿だー!!)

女「あは……、かたーい」

男「いや、あの」

男(いつも仕事場でしか見てないけど)

男(こんなに男殺しな体つきしてたのか……)

女「ずぼんぬげちゃったね」

女「パンツがすごーいことになってるようー」

ツー

女「んふ」

男(……っ! 女さんの唾液が……っ)




88: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:06:04.35
ID:nfJWfDKY0

男(く、くそ、これもうヤってもいいんだよな……)

女「はあ、はあ……」

男(パンツぬがされてるし……)

男「ん……」

女「咥えたいの……」

男「あ、ああ」

男(人生初のお口が……)

女「あーん……」



女妖怪「おい」

男「えっ」




96: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:12:52.36
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「なにやっとるんだ」

男「いやえっと、お楽しみ……」

女妖怪「よくみろ」

男「えっ」

男「こ、小人っ!?」

体中を、何人もの小人に押さえつけられていた。

女さんはお口プレイをする寸前のままでこちらを見ていたけど。

女妖怪「こんな低級妖怪に捕まりおって」

女妖怪「その上その気の抜けた顔はなんじゃ」

「キッ! キィー! キキキッ!」

女妖怪「うせろ」




98: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:18:47.93
ID:nfJWfDKY0

男「わっ、解けた」

女妖怪「だから下手に手を出すなと言ったのだ」

女妖怪「ほら立て。そっちの娘も」

女「ふえ……」

へたり。

男「女さんっ!?」

女妖怪「まあそれはほっとけ。それより親玉だ」

男「親玉……?」

小人「貴様……、俺の食事を邪魔するなッ!」

女妖怪「こいつは私の食事だ。お互い様だな」




103: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:25:43.52
ID:nfJWfDKY0

小人「貴様も淫魔の類……かっ!」

小人「ちっ、変なやつに手をだしちまった」

女妖怪「おいおい、私が淫魔なわけなかろう」

小人「だがそいつは生きているではないか!」

小人「生かしたまま食する。それが淫魔であろう」

女妖怪「そう見えるか? いや、所詮下衆ということか」

小人「貴様ッ!」

女妖怪「身の程をわきまえよ」




104: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:28:34.14
ID:nfJWfDKY0

小人「ぐッ!?」

男「なっ」

彼女の腕が、小人の首をつらぬいていた。

男「や、やりすぎじゃ」

女妖怪「憑き物をとるのだろう?」

男「あ……」

ぐちゃっ

女妖怪「ほうら。とってやったぞ」

ぽたり、ぽたり。

ゆがんだ景色が、正常に戻った。




105: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:32:26.74
ID:nfJWfDKY0

女「男……さん……?」

男「よかった、目が覚めた」

女「ここ、私の部屋……? なんで?」

男「あー、いやえっと」

女「ひっ、は、裸!? ま、まさか」

男「そ、それは違うっ!」

女妖怪「なにを言うか。もう少しで流されそうだったではないか」

男「い、いやいやいや」

女妖怪「男とは本当に頭の中が性欲でできてるのう」

男「いやいや――いや、反論できないか……」




112: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:37:35.51
ID:nfJWfDKY0

男(とりあえず憑かれてた事を説明してみたが……わかってくれただろうか)

女「……」

男「えーとその、信じられないかもですけど……」

女「い、いえ、えと……。ごめんなさい」

女「私、うっすら覚えているんです……」

女「小人みたいなものも、何をしていたのかも。前々から……」

女「だから男さんの言うこと、本当だって分かります……」

男「ほっ……、よかった」

女「そ、それより私のほうこそごめんなさい……っ!」

女「憑かれていたとはいえ、あんなこと……」

男「あ、ああ……、あんなこと、ね」




117: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:43:07.30
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「うむ、ひやひやしたぞ」

男「え?」

女妖怪「貴様の童貞は私のものだろーが」

女妖怪「盗られたら貴様、私が殺さねばならぬぞ」

男「そうなのか……、よかった、やる前で」

女妖怪「貴様、そういう問題ではなかろ」

男「顔、顔こわいよ」

女妖怪「帰ったらあとで仕置きせねばなるまい」

男「わ、わるかったよ」

女「え、男さん童貞なんですか……?」

男「そこ!? ま、まあ、そうだけど……」




120: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:45:59.30
ID:nfJWfDKY0

女「よかったあ……」

男「な、なにがですか……」

女「い、いえ。別に……」

女妖怪「こいつも生娘だからだろ」

女「っ!! なんでわかっ、わかるんですかぁっ」

女「っていうか誰ですかっ!?」

女妖怪「こいつの筆降ろしを約束されたかわいそうな女じゃ」

女「えっ……」

男「なまじ間違ってないからなんとも……」

女「……」




125: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 02:54:09.86
ID:nfJWfDKY0

――翌日

男「おはよーございまーす」

女「あ、おはようございます!」

男「あ、よかった。元気になったみたいですね」

女「男さんのおかげです! ちょっと恥かしかったけど……」

男「い、いやいや……」

同僚「おいなんだなんだ、昨日の今日で出来ちゃってんのか?」

男「そういうわけじゃないよ」

女「むうー」

同僚「ふーむ……」

同僚「とにかく社内恋愛はほんっとリスクたけーから注意しとけよ!」

男「お、おう」




138: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:08:45.22
ID:nfJWfDKY0

――仕事帰り

男(たまには秋葉原でも……、と思って来たが)

男(なにみるか)

男「アダルトショップ……、うむ、いくか」

とてとてとて

男(脱童貞できないってことは、自分で処理しなきゃだしな……)

男(うーむ、久しぶりだと新作おおし)

男(むむむ)

男「……あれ」




140: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:13:18.91
ID:nfJWfDKY0

男(妖怪……?)

男(背広きてる……、けど、頭が人間じゃない)

男(アダルトアイテム吟味してるのか……)

男(人の世にまじってるって、本当だったんだな)

男(でも、かかわりたくないタイプだ――)

背広妖怪「む」

男(目があってしまったー……)




144: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:17:48.24
ID:nfJWfDKY0

背広妖怪「おにいさん、人間ですな」

男「まあ、うん」

背広妖怪「この妖気。さぞお強い方とお見受けした」

男「いやそんなことは……」

男(たぶんそれ、あいつのだと思う……)

背広妖怪「そこでどうかお願いしたいことがある」

男「はあ」

背広妖怪「この、このオナァホゥゥゥルンを買ってはくれぬか」

背広妖怪「妖怪は自分でこういうものを買えんのだ……!」

男「そりゃそうでしょうね……、ていうか妖気関係ないですね」

背広妖怪「たのむ!」

男「わ、わかりましたよ」




152: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:23:22.13
ID:nfJWfDKY0

男「とりあえず買ったけど、どうやって渡せば……」

背広妖怪「見えないところであれば、実体化できるのです」

男「そうなんだ。じゃああっちで」

とてとてとて

男「はいこれ」

背広妖怪「おお! ありがたき!」

背広妖怪「いつも見ていたのですが、一度も手に入れられたことがなかったのです!」

男「人化とかすればいいんじゃないんですか」

背広妖怪「それは人間と契約しなければならないではないですか!」

背広妖怪「さすがにそれは簡便いただきたい!」

男「え、なんで?」




162: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:30:22.83
ID:nfJWfDKY0

背広妖怪「面倒なことばかりですからな」

男「た、たとえば?」

背広妖怪「いやいや、知る必要もありませぬ」

背広妖怪「いまどき契約する人間も妖怪もいませんからな!」

男「あ、えーと……」

背広妖怪「そうだ、これをあげましょう」

背広妖怪「私が選んだ、最高の一品ですよ」

男「そのオナホール、俺が買ったんですけど」

背広妖怪「まあまあそう言わず。いずれ恩返しもしますから」

背広妖怪「ではでは、これからコレでムフフンですので、今日のところは失礼いたします!」

シュンッ

男「消えちゃった……」




163: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:33:25.44
ID:nfJWfDKY0

男「ただいまー」

女妖怪「む!」

男「む?」

女妖怪「貴様また妖怪に手をだしたな。匂いがぷんぷんするぞ」

男「いや、お店で偶然あっただけ……」

女妖怪「それがいかんのだ」

女妖怪「何を考えてるのかわからんやつばかり」

女妖怪「話しかけられたら無視をきめこむのが一番じゃ」

男「わ、わかったよ」

女妖怪「まったく。さあ飯じゃ飯じゃ」




165: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:37:49.71
ID:nfJWfDKY0

――風呂場

男「さて」

男(右よし、左よし、前後よし、上下よーし)

男「ご開帳……」

オナホールの箱を開く。

男「おお、これはなかなか」

ローションを手にとる。

男「やっぱ、楽しみがないといかんなあ」

男(あの妖怪ガ選んだものとはいえ、オナホはオナホ)

男(たのしまねば損だな!)

男「なかなかの手触りだ」




173: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:44:48.74
ID:nfJWfDKY0

男「ちゃんとオナホをあらってー……」

女妖怪「おい、ちょっといいか」

男「っ!?」

女妖怪「どうした」

男「い、いや、なんでも! き、君こそどうした!」

男(扉越しなのが幸い……!)

女妖怪「いやなに、たまには背中をながしてやろうとおもってな」

男「ななななな」

女妖怪「ん? なにかあるのか?」

女妖怪「ああそうか、女と風呂にはいるのが恥かしいのか」

女妖怪「はっはっは、青いやつめ」

男(ちがうぅうううッッ!)




179: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:51:20.23
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「なに心配するな、私はちっさくても気にしない」

男(そっちかよッ!)

女妖怪「なにせ私への命令が“身の回りの世話”だからな」

女妖怪「気高い私はそれに従うのみじゃ」

男「い、いや、いい、こなくていいぞ」

女妖怪「そうはずかしがるな、仕方ない、私はタオルをまいてやろう」

男「そうじゃなくて――あっ」

がちゃっ サッ

女妖怪「む、何を隠した」

男「いやこれは……!」




181: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 03:57:59.32
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「おなほーる? なんじゃそれ」

男「えーと……」

女妖怪「なんだ、説明しづらいのか。どれ、箱を見せろ」

男「わっわっ」

女妖怪「大体箱に説明がかいてあるからな、どれどれ」

男「わーーっ」

女妖怪「だまっとれ。ふむ…………」

男「はあぁあ……っ」

男(なんてこった……)




183: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 04:00:46.45
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「なんだ、性具か」

男「ぐう」

女妖怪「そんなことであれば、私を使えば良いのに」

男「え」

女妖怪「命令すれば一発だぞ」

男「でも童貞いらないって……」

女妖怪「どんなに嫌でも、主様の命令には従わなければならないのだ」

女妖怪「おお、かわいそうな身の上じゃのう」

男「ぐ……」




192: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 04:09:15.97
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「ところでこの性具、例の妖怪の手に一度でも渡ったか?」

男「え、っと、そうだな。一回わたした」

女妖怪「なるほど。そのせいだな」

男「なに?」

女妖怪「この性具、妖術がかけられておるぞ、使用時に発動するタイプじゃな」

男「え……どんな?」

男(そんな悪い妖怪には見えなかったんだけどな……)

女妖怪「精力増強の強力な妖術」

男「な……」

女妖怪「しかもメッセージ付じゃ」

『同士よ、今宵は共に、すばらしき理想郷の彼方へ昇天いたしましょう!!』

男「やっぱかかわるんじゃなかった……!!!」




201: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 04:16:32.95
ID:nfJWfDKY0

男「はあ」

ごしごしごし

女妖怪「そう気を落とすでない。オナホがつかえんかったくらいで」

男「いやべつにそれで落ち込んでるんじゃないっつの!」

ごしごしごし

女妖怪「じゃあなんのため息じゃ」

男「なんか、つかれて」

ごしごしごし

女妖怪「それはこまったのう」

女妖怪「どうじゃ、気持ち良いか? 背中を洗われるのは」

男「ああ、それは気持ちいい」

女妖怪「それはよかった。これですこしは疲れもとれれば良いのだが」

ごしごしごし




208: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 04:22:36.69
ID:nfJWfDKY0

男「……む」

男「お、おい、なんか近くないか?」

女妖怪「背中はもう洗い終わったからな、前のほうもやらねば」

男「なんで抱きつくみたいになってるんだ」

女妖怪「なら正面からやってもいいのか?」

男「それが普通――いやだめだ!」

男(それはひっじょーにまずい!)

女妖怪「ほらの。私は気をつかってやってるのだぞ」

男「む、ふむ……」

男(胸は……あたってるんだが……)

男(ふんにゃりと……)




213: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 04:27:20.12
ID:nfJWfDKY0

男「ってそもそも前はいい! 自分でやるから!」

女妖怪「なんじゃつまらん、そのまま下もやってやろうと思っとったのに」

男「えっ」

女妖怪「お、その点は心揺れるのか、男じゃの」

男「ああああ、違う! 違うから!」

女妖怪「まったく騒がしいやつめ」

男「君のせいだろ!」

女妖怪「ふむ、しかたない。では私の背中を流せ」

男「それ前後の文脈関係ないから。“では”でつながってないから!」

女妖怪「細かいやっちゃのう」




226: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 04:45:56.77
ID:nfJWfDKY0

――それから数日後の休日

男「でかけたい?」

女妖怪「そうじゃ。このあたりはもう見飽きたぞ」

男「あー遠出したいってことか」

女妖怪「うむ。妖怪は飽きやすいからの」

男「ふむ、どんなところがいいんだ?」

女妖怪「そうじゃのう、にぎやかなところがいい」

男「このあたりは都会だし、どこもにぎやかだが……」

女妖怪「どこでも良い! とにかく外につれていけ!」

男「わかったわかった」




231: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 04:50:31.72
ID:nfJWfDKY0

――池袋

男(秋葉原のほうが良く知ってるが)

男(あの妖怪がいそうだからな。こっちに)

女妖怪「おー、人人人じゃ!」

男「まあ、休日の池袋だし」

女妖怪「すごいのうすごいのう!」

男「適当にぶらぶらすればいいか」

女妖怪「うむうむ」

男(サンシャインいけばいいか。あそこなら水族館もあるし)




236: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:01:16.82
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「うーむ、服がいっぱいありすぎてようわからんのう」

男「だな。そういえば今着てるのはどうしたんだ?」

女妖怪「適当に見知ったものをまねてみたのだ」

女妖怪「も、もしかして変じゃったか……?」

彼女はいつも、黒っぽいワンピースである。
ちなみに寝るときは俺のスウェットをきている。

男「いや普通。んー、せっかくだしなんか服買おうか」

女妖怪「本当か!」

男「お、おう」

女妖怪「ふふふ、貴様のセンスに期待しておるぞ」

男「俺が選ぶのか!?」

女妖怪「良いではないか良いではないか」

男「ふむ……」




239: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:04:45.24
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「きにいったぞ!」

男「お、おう」

男(ファッションとかわからん)

男(けど、ワンピースならなんとかなったな)

男(一着選べばいいし、あとはインナーだし)

買ったのは、茶色のゆったりとしたワンピース。
似合う。

女妖怪「次はどこへいく!」

男「飯たべよう、そろそろ腹へった」




241: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:06:46.84
ID:nfJWfDKY0

――夕刻

女妖怪「今日は楽しかったな!」

男「ん」

男(まるでデートだったな……、言わないけど)

女妖怪「まるでデートのようじゃったな!」

男「……」

女妖怪「む?」

男「いや」

女妖怪「ふむ」

男「公園ですこし休憩してから、帰るか」

女妖怪「うむ!」




243: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:09:50.07
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「……む」

男「む、あれは……」

男「ベンチにすわってるの、妖怪か」

女妖怪「うむ」

男「公園、よらないでおくか?」

女妖怪「いや。あやつたしか……」

男「ん?」

スタスタスタ




248: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:16:02.40
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「おい。そこの仮面した妖怪」

仮面妖怪「む……?」

仮面妖怪「おお……、これはこれはきよひ――」

女妖怪「な、名前で呼ぶな。ひさしぶりじゃな」

仮面妖怪「これは失礼しました。おひさしぶりでございます」

仮面妖怪「そちらは……?」

男「ど、ども」

女妖怪「下僕じゃ、気にするな」

仮面妖怪「契約をされたのですか? ……い、いえ、承知」

女妖怪「うむ」




260: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:23:21.60
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「お前はどうしたんだ。このあたりの妖怪ではなかろ」

仮面妖怪「ええ、そうなのですが、ちょっとした用事がありまして」

仮面妖怪「しかしこまったことに、その場所がわからず」

仮面妖怪「ちょうど今、途方にくれていたところでございます」

女妖怪「ほう、このあたりに用事とは珍しい」

仮面妖怪「昔の義理がありましてな」

女妖怪「なるほどそういうことか。見つかると良いな」

仮面妖怪「ええ、ありがとうございます」




261: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:27:17.04
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「すまぬな、下僕。いくぞ」

男「え? て、手伝ってあげないのか?」

女妖怪「下手にかかわらんほうが良い」

男「でも知り合いなんだろ?」

女妖怪「妖怪の言う昔というのは、何百年も何千年も前のことだったりする」

女妖怪「そうした義理は、果たせず終わることも多々あるでな」

男「でも……」

女妖怪「現に場所がわからないというのはつまり、そういうことだ」

男「あ……」




268: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:36:46.72
ID:nfJWfDKY0

男「あ、あの!」

仮面妖怪「む?」

男「何か手がかりとか……」

女妖怪「あ、こらっ!」

仮面妖怪「ほっほ、人の手など借りる必要もない」

仮面妖怪「それにもう、どうにもならないのも分かっておる」

仮面妖怪「彼女のいうていたとおり、これはもう四百年も前の話」

仮面妖怪「このあたりもずいぶんと変わってしもうて」

仮面妖怪「どこになにがあるのか、なにも分からぬのじゃよ」

男「そ、そう、ですか……」




272: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:42:46.17
ID:nfJWfDKY0

仮面妖怪「面白い人間ですな」

女妖怪「困るだけじゃよ」

仮面妖怪「ほっほ。そうじゃな、しかしこれも何かの縁か」

仮面妖怪「これが、わかるか?」

男「紙……? 何かかいてある」

仮面妖怪「ずーっと昔に、場所を教えてもらったものでな」

仮面妖怪「いつか戻ろうとおもってはいたものの」

仮面妖怪「本当は最後まで、その文字が読めなかった」

男「なんで聞かなかったんですか?」

仮面妖怪「聞けなかったのだよ」

仮面妖怪「なぜなら私は、妖怪だから」




281: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:47:27.18
ID:nfJWfDKY0

男「なあ、これ、読めるか?」

女妖怪「むう、妖術を使えば何とかいけるか」

男「ほんとか! やってもらえないか!」

女妖怪「ふうむ」

仮面妖怪「無理せずとも」

女妖怪「いや、仕方あるまい」

女妖怪「うちのが助けたいみたいじゃからな」

女妖怪「読み取るぞ」

しゅうう……。




286: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:52:54.19
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「忍岡」

男「忍岡……?」

仮面妖怪「おお、懐かしい響き……! そこじゃ」

女妖怪「このあたりにその場所はあるのか?」

男「い、いや、どうだろう……、あ」

男「携帯で検索してみよう」

女妖怪「検索……?」

男「そうそう、ちょっとまって」

女妖怪「ふむ」




292: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:55:56.54
ID:nfJWfDKY0

男「お、これじゃないか」

男「上野の、旧地名が忍岡らしい」

女妖怪「聞き覚えあるか?」

仮面妖怪「上野……うーむ……」

男「だめもとでいってみよう」

仮面妖怪「し、しかし、そこかどうか」

男「確認するだけなら、いいんじゃないか?」

仮面妖怪「……ふむ」




295: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 05:59:16.73
ID:nfJWfDKY0

――上野

男「ここだけど、なんかわかるか?」

仮面妖怪「おお、懐かしい匂いがする……」

仮面妖怪「こっち、こっちだ!」

男「よし」

女妖怪「当たりか」

女妖怪「便利な世の中になったのう」

男「ほんとにね」




301: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:10:23.16
ID:nfJWfDKY0

それは小さなお墓であった。
駅からは少し遠く、まるで都会の喧騒から隠れるようにしてそれはあった。

仮面妖怪「ああ、ここは……」

仮面妖怪「あの方の、お庭です……」

女妖怪「あの方?」

仮面妖怪「あの方――この家の娘は、私のことをとてもとても可愛がってくださった」

仮面妖怪「共に遊び、大人になっても大層大事にしていただいた」

仮面妖怪「いつまでもいつまでも丁寧に私たちを扱ってくださっていたが」

仮面妖怪「最期はこの場所で家とともに燃え、朽ちてしまわれた」

ひゅう、と夜風が妖怪の長い髪を流した。




302: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:13:00.65
ID:nfJWfDKY0

仮面妖怪「妖怪になりかけていた私に最後まで気づきはしなかったけれど」

仮面妖怪「どこかで分かっていたのじゃろうな」

仮面妖怪「手鞠にこの紙を貼り付けて、私を遠くへ投げ捨てた」

仮面妖怪「その鞠は流れるようにして世を巡り」

仮面妖怪「いつしか妖怪なった」

仮面妖怪「……墓にこれて、よかった」

仮面妖怪「また、遊びましょうか」

もう一度風が吹くと、そこには妖怪などおらず。
とん、と墓の前に手鞠が転がったのだった。




306: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:18:37.70
ID:nfJWfDKY0

男「ただいま」

女妖怪「ただいま」

男「一緒に帰ってくるの、初めてだな」

女妖怪「うむ」

男「……あの妖怪、どうなったんだ」

女妖怪「元に戻ったよ」

男「……そうか」

女妖怪「もうよみがえることもあるまい。目的をはたしたのならば」

女妖怪「最期の目的が人間とは、珍しいものよ」

男「やさしい妖怪だったな」

女妖怪「妖怪もまた、千差万別よな」




313: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:26:49.58
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「妖怪はな、自身の思い描く姿そのままに形をあらわす」

男「ん?」

女妖怪「矮小だと自覚しているものは小さくなったり」

女妖怪「人と混ざりたければ、人と同じ服装を真似てみたり」

女妖怪「たとえば自身が分からないのであれば仮面をつけてみたり」

女妖怪「あの妖怪はきっと、遠くにいるときからずっと」

女妖怪「あの紙を見ながら、分からない、分からないといっていたのじゃろうな」

男「やっぱり、手伝ってよかったよ」

女妖怪「そういう場合もある、というだけじゃ」

男「そっか」

女妖怪「飯にするかー」

男「おう」




315: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:32:42.39
ID:nfJWfDKY0

――それから数日後

女「あ、あの、男さん」

男「はい?」

女「秋葉原とか、詳しいですか?」

男「え……、まあ、多少」

女「こんどその、秋葉原のメイド喫茶とかいってみませんか……!」

男「……は?」

女「あの、すごく興味あるんですけど、行ったことなくて……」

女「あ、デデデデートに誘いたかったとかそういうのじゃなくて!!!」

女「だ、だめでしょうか……?」

男「んー……、まあ、いいけど」




317: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:36:03.25
ID:nfJWfDKY0

――仕事帰りの秋葉原

女「わ、はじめておりました!」

男「あ、そ、そうなんですか」

女「男さんのいうところならどこでもいいです!」

男「まあ無難なところにします」

男(やっぱこないほうがよかったかなあ)

女「一度みてみたかったんですよねーメイド喫茶!」

男「う、うん」

男(このはしゃぎよう、さすがに断れんか、前のこともあるし……)




318: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:39:52.83
ID:nfJWfDKY0

メイドさん「おかえりなさいませご主人様、お嬢様!」

女「わっわっ、メイドさんですよ!」

男「そうですね。ここはディナーもいけるのでいいですよ」

男「ご帰宅料とか入国料もないですし」

女「おお! そうですか!」

女「わくわくしますね!」

男「そうですね」

男(うーん、なんかあれ以降、明るくなったような)

男(まあ憑き物とれればそうなるか)




322: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:43:07.31
ID:nfJWfDKY0

女「ちゅーちゅーごっくん、すごくよかったですね!」

男「ふーふーあーんはさすがに恥かしかったですけど……」

女「えー、面白かったですよー!」

男「そ、そですか」

男(……む)

背広妖怪「おや?」

男(いる。超いる。めっちゃこっちみてる」

背広妖怪「おやおや! これは先日の同士ではありませんか!」

男「……」




332: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 06:54:59.76
ID:nfJWfDKY0

背広妖怪「今日は彼女連れですか、いいですねえ」

男「彼女じゃないです」ぼそ

女「どうしたんですか?」

男「あ、いや」

背広妖怪「そうですか。それは失礼」

背広妖怪「ところで先日のあれ、いかがでした? むふふ」

男「ちょ、ちょっと、彼女一般の人なんで、後にしてもらえますか……」ぼそぼそ

背広妖怪「おやおや、そうでしたね。申し訳ない」

背広妖怪「では耳寄りな情報をひとつだけお伝えしておきます」




338: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 07:00:42.31
ID:nfJWfDKY0

背広妖怪「最近このあたりで、といっても東京全域みたいですが」

背広妖怪「妖怪狩りをしているものがいるみたいです」

背広妖怪「どうやら捕食の類のようですから、気をつけてくださいね」

背広妖怪「とくにあなたは、良い匂いがする」

ぞわっ

男「そ、そうか、わかった」

背広妖怪「ああ私はノンケですよ。そもそもそっちの食うではなく」

男「わかってるってっ」

背広妖怪「ああでも、うわさによればどうやら東洋の妖怪らしいですから」

背広妖怪「東洋ではゲイポルノも盛んなようですしもしかしたらそれも……」

男「……」

女「だ、大丈夫ですか……?」

男「だ、大丈夫だ」




344: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 07:13:57.16
ID:nfJWfDKY0

女妖怪「東洋の妖怪?」

男「ああ、そう聞いた」

女妖怪「悪魔か。あれはタチが悪いぞ」

男「そうなのか?」

女妖怪「あいつらの方が契約だのなんだのは盛んだが」

女妖怪「そのえげつなさと言ったらもう、私達の比じゃあない」

女妖怪「関わらないが吉じゃ」

男「そうか、わかった」

女妖怪「うむ」




346: 童貞がお送りします 投稿日:2011/08/21(日) 07:16:29.51
ID:nfJWfDKY0

――深夜

コンコン

男「……ん……?」

コンコン

男「ん……?」

コンコン

男「な、なんだ? 窓?」

ガラッ

男「ん、誰かい――わっ」



つ・づ・く

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posted by 昨日みた明後日の夢 at 12:00 | Comment(8) |日記|道草|人気記事はこちら|はてブ
この記事へのコメント
  1. 面白かった
    つづきに期待
    Posted by あ at 2011年08月22日 18:50
  2. 続くのかよ!
    Posted by at 2011年08月22日 20:26
  3. 童貞の話だったのに一気に夏目っぽくなったな
    Posted by at 2011年08月22日 22:07
  4. 面白い
    Posted by at 2011年08月24日 10:18
  5. なかなかいい
    Posted by at 2011年08月28日 16:17
  6. なんだ。ただの化物語かw
    Posted by at 2012年05月31日 05:58
  7. 清姫と主人公をなんとかハッピーエンドにしてやりてぇな。。。後日談とか復活編とかないのかね。

    まぁとにかく面白かった!
    Posted by at 2012年09月30日 20:13
  8. 最後の東洋じゃなくて西洋だな
    Posted by at 2012年12月31日 15:25
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