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2011年08月13日

女「好きな人を嫌いになりたいから、私はここに来たの」

女「好きな人を嫌いになりたいから、私はここに来たの」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/12(金) 23:32:07.66
ID:JLdgaZgU0

女「君はどうしてここに?」

僕「……」

女「こんな……人も来ないような山の中にさ」

僕「夏休みのドライブで、ちょっと」

女「へえ、一人で? 夏休みって大学生? 子供みたいな見た目してるね」

僕「……」

女「あはは、ごめんね。まだ若く見えたからつい」

僕「君こそ、どうしてこんな……寂しい場所に?」

女「ん」

女「死にたいから、ここに来たの」

僕「え……」

※おすすめスレから読む
■同じ大学の女の子がおっぱいくっつけてくるんですが脈ありですか??


Only & One


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/12(金) 23:35:44.92
ID:JLdgaZgU0

僕「死にたいって……本気?」

女「ふふふっ」

彼女は笑うだけで、また真っ暗な道を歩き出そうとした。

僕「ち、ちょっと。奥にいったら危ないよ」

女「ん、いいんだよ。別に」

僕「別にって、放っておけないよ!」

女「……」

女「いいの。今は一人になりたいの」

僕「一人にって……だから、危ないって」

女「心配してくれるの?」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/12(金) 23:39:37.84
ID:JLdgaZgU0

女「それはどうして?」

僕「だって……危ないって」

女「だから、私は消えたいんだって。この世から」

自殺……者?

こんな時間に、山奥を一人で歩く女の子。

僕「……幽霊?」

女「ふふっ、まだ死んでないよ」

女「まだ、ね」

僕「……」

彼女の濃い黒髪が、漏れた月明かりに揺れた。

それが、彼女を余計に不気味に見せる……。

僕「……」

僕は思わず、たじろいでしまう。




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/12(金) 23:43:48.31
ID:JLdgaZgU0

女「うん、じゃあね」

ただの友達と挨拶をするみたいに、彼女は手を振って山の奥へと歩き出した。

その足取りに、迷いは無いように見える。

僕「……死ぬの?」

女「うん、死ぬよ」

僕「理由……は?」

女「ん……よくある理由だよ」

女「ただ、男の人にフラれたから。それだけだよ」

僕「……それだけってわかっているなら。死ぬ事なんてない」

女「あはは、下らないよね、ホント。そう思うよ」

女「ホントに……バカみたい」




9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/12(金) 23:57:01.36
ID:JLdgaZgU0

僕「フラれたって、一人に?」

女「ん〜……四人くらいかな」

僕「四人って……多くない? そんなにとっかえひっかえ……」

女「ううん、違うよ。私が生きてきた間で……四人。今まで付き合った人全員にフラれたの」

僕「全員……?」

女「そう、全員。みんな、私から気持ちが離れちゃったんだって」

僕「離れたって……みんな?」

女「うん、みんなだよ」

女「だから……私は誰かを嫌いになった事がないの」

女「みんな、好きなまま」





11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:02:31.48
ID:Hvnwhm3p0

僕「まだ……その人たちに未練があるの?」

女「未練……う〜ん、どうかな。フラれる度に切り替えはしてきたつもりだけど」

女「……うん。今、四人目の人以外に告白されても、もう元に戻るつもりはない、かな」

僕「四人目……じゃあ、最後の人はまだ?」

女「……」

女「うん……好きだよ。まだ好き」

女「でもフラれて、私はまた好きな気持ちを持ったまま」

……彼女は虚しい、といった表情をしている。




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:07:39.62
ID:Hvnwhm3p0

僕「じゃあ……他に好きな人をまた作ればいいじゃないか」

女「……」

女「つかれた」

女「もう、こんな気持ち持ったまま歩き出すのが辛いんだよ……嫌なんだよ」

僕「……」

女「ハァ……ねえ、君」

女「君は恋愛した事ある? 誰かと付き合った事、ある?」

僕「それくらい……僕にだってあるよ」

女「へえ、今まで何人と付き合ったのかな?」

僕「……二人」




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:13:01.65
ID:Hvnwhm3p0

女「いつの話?」

僕「中学校と……高校で一人ずつ。あまり長くは続かなかったけど」

女「……どっちから別れを切り出したのか聞いてもいい?」

僕「……両方とも自分から」

女「あ、じゃあ人を嫌いになる気持ちを知ってるんだ」

女「ね、どんな感覚? 好きな人と縁を切って歩き出すって……どんな……」

僕「……」

僕「……」

女「好きな人と離れても元気に……ううん、もう好きじゃなかったんだよね」

女「それじゃあ……歩くのも簡単だよね……?」




15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:19:56.56
ID:Hvnwhm3p0

女「重い荷物を投げ捨てるみたいに……ポイッと」

女「二人の子を捨ててきたんだよね」

僕「……嫌な言い方だね」

女「だって、私には理解出来ないんだもの」

女「どうして好きになった人を……捨てられるの?」

女「忘れる事が出来るの?」

僕「それは……」

僕「……」

女「答えてよ」

女「答えてよ……」

女「そうやって、男の人は何も言わなくなるんだ」

女「そうやって、また……私から離れていくんだ……」




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:26:40.88
ID:Hvnwhm3p0

僕「色々あるからだよ、男女の仲なんて……だから出会いと別れがあるんだろ」

女「私にはわからないよそんな気持ち! だから……どうして好きな人と別れるなんて考えられるのよ……」

僕「……うまくいかないから」

女「うまくいってたよ! うまくいってたのに……どうして……」

女「どうして……」

僕「……」

女「……もう、無理やり好きな人を探すのは嫌だよ」

僕「恋愛を……辞めればいいんじゃないかな」

女「……でも一人って寂しい」




19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:32:42.19
ID:Hvnwhm3p0

僕「じゃあ女友達と遊んだり?」

女「……そうだね。みんなで愚痴ってアルコールで寂しさを濁らせて」

女「うん、楽しいよね。友達と過ごすのってさ」

僕「……楽しくないように聞こえるけど?」

女「なんかね〜、違うんだよ。楽しいけど、なんか満たされない……そんな気分」

女「なんとなくわかってくれ……ないよね。身軽になった男の人に、わかるわけなんて」

僕「……いやな人」

女「踏みにじられ続ければ、そんな考えにもなるよ?」




20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:38:23.59
ID:Hvnwhm3p0

女「もう、誰かを好きになっても意味ないんじゃないかって……そんな気さえするの」

僕「そんな事……」

女「……二週間」

僕「え?」

女「二週間、待ってくれるだけでよかったの」

女「遠距離恋愛していてさ、あと二週間で私は彼のいる場所まで行けたのに……」

女「あはは、気持ちが離れたって言われちゃったんだよ。そんなありきたりな言葉」

女「……恋愛に疲れた。しばらくしないでもいいかなって、そんな言葉付きだよ」

僕「……!」





21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:43:16.22
ID:Hvnwhm3p0

僕「な、長い間遠距離していたら気持ちだって離れるだろ?」

女「……たった三ヶ月離れただけでだよ」

女「あんなにお互いを好きだって言い合ったのに……ね、色んな言葉を交わしあったんだよ」

僕「……じゃあ直接会ってたりもしてた?」

女「……うん」

女「今は別れちゃうけど、絶対この街に帰ってくるからって」

女「……いつまでも待ってるって言ってたのに」

女「どうしてかなぁ……」

女「ねえ、わかる? 捨てた側の気持ち、教えてよ」

僕「……」

女「なんか言ってよ?」




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:52:12.86
ID:Hvnwhm3p0

女「ねえ、捨てた人?」

僕「……色々考えて、結論を出したんでしょ」

女「へえ……待ってるって言ったのに色々事なんてあるん考えるんだ?」

女「何を考え抜いたか教えてほしいものだよね。あと少しで近くに行けるのに」

女「……切られちゃったよ。私」

女「結局、手の届く恋愛がしたいだけなんでしょ……?」

僕「……僕は遠距離恋愛なんかしてないからわからない」





23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 00:54:24.57
ID:Hvnwhm3p0

女「もういいよ。私がのは別れちゃう私がそういう人間」

僕「……さっきから何を言ってるんだよ」

女「もう、考えて喋るのも嫌……」

女「離れてよ……」

女「もう、嬉しかったなんて言わないでよ……」

女「もう嫌だよ」

……。




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:03:35.47
ID:Hvnwhm3p0

女「一緒に見たDVD、楽しかったね」

女「あなたはずいぶん気に入ってくれた」

女「お気に入りのシーン、バックにED曲が流れて……ゆっくり風景が流れていくの」

女「……私の大好きな映画」

女「今はそれを見るだけで、曲を聞くだけでつらいよ」

女「胸の奥がたくさんチクチクするんだよ」

女「大好きな曲が……失恋ソングになったのも君のせい」

僕「僕は……違うよ!!」

女「そうやって、傷なんてのこしてないみたいに振る舞うのね」




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:07:46.67
ID:Hvnwhm3p0

女「私も悪い部分はあったよ。甘えすぎて、ワガママ言って」

女「でも弱くなりすぎないように、私は頑張った」

女「ちょっとでも強く生きようと……離れてからたくさん頑張って生きた」

女「少しの間だけ、一人で生きていたの」

女「数ヶ月頑張れば一緒になれるって……重いながら」

女「最初は……ね。一年以内かなあ、なんて言い合ってたよね?」

僕「……」

女「それでも、一年は長いからって。頑張って頑張って、三ヶ月でそっちに行く準備をしたのに……」

女「ああ」

女「あと二つ日曜日を迎えるだけで会えるのに」

なんの気持ちが離れたんだろうね。

離れる恋愛の気持ちって、なんなんだろうね




27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:10:39.67
ID:Hvnwhm3p0

女「そもそも、それって本当に恋愛の気持ちだったのかな?」

女「あんなにたくさん愛し合って、燃えるような恋をして」

女「そして一ヶ月で別れちゃった」

女「お粗末な中学生カップル以下みたいな、そんな別れ方だと個人的には思うわ」





28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:18:47.06
ID:Hvnwhm3p0

女「恋愛いいかなってなによ……なんで一人で納得してるの」

女「笑っちゃうわよね。自分は尽くすタイプとか言っときながら、いざとなればポイッて」

女「……本当はね、付き合った三人目くらいから、そんな言葉信じるの怖くなってたんだ」

女「甘い囁きをお互いに交換して、精一杯愛して……その先に待つのが別れなんて嫌じゃない」

女「一生懸命恋愛して、空回りして。二人が言った約束は全部嘘になるの」

女「ずっと一緒だよ」

僕(待ってるから……)

女「待ってるから。全部、嘘」

女「年を重ねて、言葉の安売りはしていないつもりになってた」

女「でも、結果は全部ダメ。言葉の価値が腐るくらいに、私たちはお互い言ったセリフをまるでバカらしいものに変えて」

女「……恋愛ってこんなものなのかな」




29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:24:09.27
ID:Hvnwhm3p0

僕「まずは性格を直せば……」

女「人の心の中勝手に上がり込んで気持ちを染めたくせに……変えた本人がそんな事言ってもなにも堪えないわよ」

僕「だから、僕は……」

女「ねえ、最後に教えてよ。捨てる気分」

僕「……」

女「どういう気持ちなの? ちゃんと、僕も悩んだって言わないとダメなのかな? 僕だってつらいんだって言うのかな?」

女「それとも、何か理由をつけて私を攻めるの? 私が悪いってするの?」

僕「僕は……」

女「違うよね。僕が悪いって全部荷物を背負うんでしょ、勝手に」

女「そうやってあなたは悪くないって言いながら、結局はごめんなさいって言う」

女「あなたの何が悪いのか具体的に教えてよ、ねえ」

僕「……」

覚えのある、言葉だった。




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:47:14.17
ID:Hvnwhm3p0

僕「教えてやるよ」

僕「捨てるって気楽なもんだよ。荷物がなくなるんだもの」

僕「こっちから切るんだから、気も楽。全く言う通りだよ」

女「……」

僕「悪い悪いって言いながら、そんな事ないって相手にいってほしいのさ」

僕「テンプレートな返答が欲しいんだよ。ま、言われても僕はもう応えないけど」

僕「だって気持ちなんかもうないんだからさ」

女「……」




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:50:18.05
ID:Hvnwhm3p0

僕「いい加減、しつこいんだよ。だから嫌われるんだよ」

女「あんなに好きって……」

僕「そうだな、お互い言うよな。なんでそんな事言うんだろうな」

僕「確率的に別れる人間のが多いのに、毎回同じ口説き文句だ」

僕「捕まればラッキー。離れても、ポイすればなかった事になる」

僕「人間の付き合いってそんなのだろ?」

女「好きって……」

僕「過去の話すんなよ。嫌いなんだよそういうの」

女「……勝手過ぎるよ」




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:53:52.27
ID:Hvnwhm3p0

僕「ああ、勝手だよ。勝手に恋愛してんだよ。あんただって同じ事を……ああ、言った事ないんだっけか」

女「……」

僕「今度一回言ってやりなよ。付き合ってる人間が出来たら距離あけてさ、二週間メールしないで、ある日突然切り出せばいいんだ」

僕「よく考えた結果……私たちは一緒にいちゃダメだと思うの。絶対私なんかよりいい人いるもん、って」

僕「悲しい顔文字付きで送れば、ズルい女の完成だよ」

僕「これで相手の気持ちぐちゃぐちゃに出来るよ〜」

僕「そしたら相手は考えるんだよ。自分に何が足りないのかって」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 01:58:46.60
ID:Hvnwhm3p0

僕「次の男からのメールはこうだね。俺のどこがダメなんだ! ってな」

僕「あろうことかその男は、好きな彼女のために自分の欠点を直すつもりでいるらしい」

僕「ニ十年以上生きても滲み出る、人が人である故の自分の短所をたった一通のメールで直すつもりだ」

女「……」

僕「ずいぶんインスタントに出来てるんだね、人間の気持ちって。十五人くらいにフラれれば聖人になれるかもな」

僕「そんな男はバカで、答える女もバカだ。あなたは悪いない。私が悪いんだよ、って」

僕「あんたがさっき言った言葉と、きっと同じ事が返ってくるよ」




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:05:33.39
ID:Hvnwhm3p0

僕「あなたは悪くない。そうやって男の退路を塞ぐんだ」

僕「女のその一言が一番相手を苦しめているとも知らずに……いや」

僕「もしかしたら、知っているのかもな。なんせ、今度の女は『捨てる』身だ」

僕「相手の反応や考える事、次にどんなメールが来るか……優位に立つ人間には大体わかるだろ?」

女「……」

僕「ああ、君は逆か。でも、わかってると思うよ。だから何を言っても無駄になる」

僕「無駄だろ? 気持ちが離れてるっていってるんだから、意味がないはずだ」

僕「……それでも思わせ振りな態度で相手はメールをくれる」

僕「腐ったチーズとネズミ取りとトラばさみと待ち伏せする凶悪なノラ猫と遊びで熱湯をかけようとする邪悪な人間と」

僕「ここまで見えていて、そいつはまだ飛び付くんだ。まるで希望を持ってるみたいに」

女「……」




41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:09:20.27
ID:Hvnwhm3p0

僕「もう、泣きつくメールなんて来たらバ・カの極みだよね」

僕「もう何を言われても揺らがないって言ってるのに。まだ食らいついてくるんだよ?」

僕「……何を言われても揺らぐ事がない。こんな気持ち、初めて? いやいや、ちゃんと一ヶ月前には口に出してましたとも」

僕「甘酸っぱい胃液を吐くみたいに、好きな人の前でそんなかったるい文句を言った気がした」

僕「一ヶ月で心変わり。だからあと一ヶ月もすれば、恋愛したくないなんて気も変わるかもね?」

女「……」

僕「たった一ヶ月だよ? 三ヶ月に比べたら全然短い」

僕「君なら……待っていられるんじゃないかな?」




43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:14:58.57
ID:Hvnwhm3p0

女「そんなの……待つ時間じゃない」

僕「どうして? ああ、また誰かに乗り換えるんだよね」

女「違う……」

僕「次は素敵な人が現れるといいね。私なんかより……って、メールじゃあ言ってくれるよ。優しく」

僕「君がいい、なんてもしも返してみな? あれほど滑稽なメールはないと思うよ」

僕「中学生も真っ青、恥ずかしさの極み。バカだよね、気持ちは向いてないってのに」

僕「過去と恋愛して、お花畑作れるんならいいんじゃない?」

女「……だって、好きなんだもね」

僕「教えてあげるよ。世間じゃそれは片思いって言うの、一方通行って言うの」

僕「よく考えたらすごいシステムだよね。迷惑の押し売りもいいところ」

女「……」




45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:19:43.10
ID:Hvnwhm3p0

僕「考えてもみなよ。世の中に失恋ソングと恋愛成就の歌、どっちが多いと思う?」

女「そんなの……」

僕「失恋に決まってるよね。恋愛ソングなんて付き合ってる間に書ける歌」

僕「別れたら別れの曲を作る。そっちの割合のが多いだろうね」

女「でも、結婚する確率や割合だって……」

僕「まあ、あるかもね。でも結婚生活を歌った歌ってそんなにメジャーなくらい数があるかな?」

僕「あっても、朝からゴミ袋を持たされ夜は怒られるような現実的な歌くらいしか印象にないんだけど」

女「……よく知らない」





47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:24:17.80
ID:Hvnwhm3p0

僕「君には卒業式で流れる別れの合唱がオススメかな」

僕「またいつか、なんて抽象的すぎる希望を持ちながら羽ばたけるんだ。願ったり叶ったりだろ?」

僕「あと過去を忘れない、なんて歌詞もあるよね」

女「……」

僕「話を戻そうか。捨ててからだけどね、こっちは何も気にしてないよ」

僕「だって自分で決めた結果だもん」

僕「自分でご飯食べようとして満腹になるタイミング間違う? 誰かに食わされてるんじゃないんだ、自分の意思だよ」

僕「ちょうどいいとこで辞めればいいじゃん。ちょうどいい……こんな素敵な言葉はないよ」




49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:28:32.24
ID:Hvnwhm3p0

僕「気持ちの形が変わったら、相手はもういらないんだ」

僕「君にだってあるだろ。友達いらない〜、とかそれこそ恋愛したくない、とか。そういう変化がさ」

僕「捨てる人間はね、そういう変化をすぐ相手に伝えるのさ。もう心の中に君の居場所は無いんだ、離れようって」

僕「僕に言わせれば、よく「距離をとる」なんてカップルがいるけど……見失いすぎ。よほど大きな問題がないと、そんなの意味がないよ」

僕「理由つけて一人でいたいのさ。考えた結果……なんて、一番信用出来ない言葉さ」

僕「それを、相手も自分もわかってるんだ。誤魔化せばいいんだよ、抽象的に自分を批判すればそれっぽく聞こえる」





50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:32:35.64
ID:Hvnwhm3p0

僕「私が悪い。ごめん」

僕「謝って、もう終わり。終わりなんだよ」

僕「もう何言っても捨てたんだ……」

女「……」

僕「……」

僕「……もしかしたら、ね。ちょっとだけ後悔とかもしてるかもしれない」

僕「あの人がまだ自分の名前を呼ぶ……そんな事もあるかもしれない」

女「それは……」

僕「でも……」

僕「結局は最後に捨てるための段取りなんですけどね。さっきの腐ったチーズの部分だよ、おわかり?」

女「……」

僕「飛び付こうとしたら、バカのまんまだよ」

女「……ねえ」

女「私はどうすればいいのかな……」




51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:36:40.97
ID:Hvnwhm3p0

僕「もう、下らないやりとりしてチーズには飛び付いたの?」

女「……途中。でも、飛んでバカ見るのはわかるよ。三回経験してるもん」

僕「……」

僕「もう飛ばないつもり?」

女「……」

僕「飛ばないならそれもいいと思うよ。後悔はするだろうけど」

女「……やっぱりそうだよね?」

僕「ま、飛んでも友達以下の扱いしかされないけどね」

僕「ずっと友達でいたいってのも、残酷だよね。やっぱりわかって言ってるよ相手、うん」

僕「本当に酷で直接的な言葉のがまだマシだと思うよ、いや本当に」

女「……」

僕「そんな回りくどい人間ばっかだったろ。三回……いや四回さ」

女「……うん」




53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:40:34.91
ID:Hvnwhm3p0

僕「人って、バカだよ」

僕「他人を使うだけ使って、蹴落として。自分が楽をするために利用して……かってな位置に置く」

僕「結局は自分に都合のいい場所にいる人間を……友達とか恋人って呼ぶんだ」

女「……」

僕「メールが出来る人同士、遠いからいいのかもしれない。近すぎたら……煩わしくなる。だからメールを辞める」

僕「発展するかは当人次第だけど……メールを送るしか脳に知識がなければ、切れるだろうね」

女「……距離」

僕「バカだよ。本当に」




54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:44:11.60
ID:Hvnwhm3p0

女「……」

僕「……それでも、君はそんな気持ちを三回も背負ってきた」

女「……ううん、四回」

僕「……」

女「気持ちだけは消せないの。ごめんなさい」

女「思い出とか放った言葉は……本当。夢や幻みたいな期間でも……一緒にいた」

僕「……バカ」

女「……」

女「だから、私は好きな気持ちを無理に捨てたいの」

女「だからここに来たの。私はきっと自分じゃあ忘れられないから……」

女「こうやって……勝手に身体を……投げつけて、飛び付いて」

僕「え……」




55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/08/13(土) 02:51:10.69
ID:Hvnwhm3p0

彼女の身体は、いつの間に暗闇の中に現れた薄汚れた二重ガードレールの向こうを舞っていた。

まるで、最初からそこには誰もいなかったように、辺りはシーンとなった……。

山をおりた僕は、夢でも見ていたみたいに……次の日を迎えた。

捨てる人間、捨てられる人間、色々考えがある。

ただ、その誰もが今日もうわべだけの言葉で必死に嘘を塗り固めながら生きている。

来るべき日のために……幾重にも汚い伏線を張りつめながら。


女「……」

女「……私、『残っちゃったみたい』」

気持ちが強すぎたせいか、彼女は今日も崖の下で身体を腐らせながら好きな人への想いを馳せている……。

もう、それしかこの世には残っていない。






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posted by 昨日みた明後日の夢 at 12:28 | Comment(2) |日記|道草|人気記事はこちら|はてブ
この記事へのコメント
  1. なんかいろいろ考えちゃうな
    Posted by at 2011年08月13日 13:51
  2. 恋愛をするって大変だな
    Posted by at 2011年08月13日 14:46
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